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ビットコイン価格の急落で苦境に陥るマイニング業者

本日2018年11月27日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は418,000円前後(時価総額:約7.28兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約34,000円安い水準です。
ここ最近の下落基調が継続する中、25日には昨年9月以来の4,000ドル割れとなり、一時3,657ドル(Bitfinexレート)まで下値を拡大。その後も力強い反発は見られず、3,800ドル近辺で引き続き上値の重い展開が続いています。

本日の記事では、ビットコイン価格の下落で事業環境が大きく変化しているマイニング業者の最新動向について取り上げたいと思います。

 

【1】ビットコイン価格の急落で苦境に陥るマイニング業者

ビットコインキャッシュ(BCH)を巡る混乱をきっかけに売りが強まり、ビットコイン価格がついに4,000ドルを割り込む水準まで下落している中、市場ではマイニング業者の撤退に関するニュースが目立ち始めています。

11月26日には、2013年からアメリカでマイニング事業を行っていた老舗業者Giga Wattが、連邦破産法11条の適用を申請。また、価格下落によって計算効率の低い旧型のマイニングマシンでは採算が合わなくなる中、中国では中小規模のマイニング業者が工場を閉鎖し始めており、マイニングマシンのパーツなどが中古市場に大量に出回っているようです。

coinpost.jp

こうした撤退話を裏付けるかのように、ビットコインのハッシュレート(マイニングに利用されるコンピューターの計算力)は、足元で大きく低下し始めており、仮想通貨ウォレットを提供しているBlockchain.com発表のデータによると、過去最高だった8月末から11月24日までに約24%低下しています。

ビットコインの大手マイニングプールであるF2poolの創設者Mao Shixing氏も、相場の低迷によって、「50万~80万ものビットコイン・マイナーがその稼働を停止していることが、ハッシュレートの縮小に繋がっている」と指摘し、ビットコイン価格の下落によるマイニング業界への悪影響を懸念しています。

大きく低下したとはいえ、現在のハッシュレートは、ビットコインのネットワークにただちに混乱を招くレベルではないと考えられます。しかし、今後も低下傾向が続いた場合、トランザクションの処理速度が低下し、取引が滞ってしまう可能性や、51%攻撃(悪意のあるマイナーが全体の51%以上の計算能力を持ち、ネットワークをコントロールすること)のようなコインの信頼性を揺るがすことが発生する可能性もあります。

また、今後もビットコイン価格が回復せず、マイニングコストが業者の損益分岐点を下回る状況が続いた場合、収益性の低いマイナーから淘汰されていくことが予想されます。その際には保有していたビットコインを売却して精算を行うことになると見られ、その売却圧力が負のサイクルを生み出す可能性もあり、注意が必要となりそうです。

btcnews.jp

本日、こちらからは以上です。

 

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