本日2018年8月22日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、742,000円前後(時価総額:約12.78兆円)です。
昨日の同時刻帯より5万円ほど高い水準です。
日本時間8月22日午前10時に買い注文が集中して急騰、一時は6,900ドル近くまで上昇したものの、その後は利食いに押されました。
本日の記事では、急騰の原因とみられる海外大手仮想通貨取引所Bitmexのメンテナンスを狙った買い仕掛けと、ウィンクルボス兄弟が創設した自主規制団体の加盟企業について取り上げたいと思います。
【1】ビットコイン急騰の原因はメンテ狙いの仕手仕掛けと投資家の相乗りか
ビットコイン相場は日本時間8月22日午前10時から動意付き、直前の6,400ドル台から10時6分には6,800ドル台に到達するほどの急騰を見せました。
今回の急騰は、海外大手仮想通貨取引所Bitmexが日本時間22日午前10時から10時30分までメンテナンスに入ることを事前発表していたため、そこを狙った仕手の仕掛けが原因との見方が広がっています。
Scheduled Downtime: Weds, Aug 22 01:00 UTC – BitMEX Blog
相場急騰の直前には、このところの相場状況で市場には売りポジションが過去最高水準に迫るほど溜まっており、相場を持ち上げてショートスクイーズを狙う仕掛けが出てくる可能性があると指摘するメディア記事も出ていました。
加えて、裏付け資金についての疑惑が取り沙汰されている香港Tether社のテザー(USDT)が22日午前3時台に1億ドル分を追加発行したことが、買い仕掛けの準備とみられたようです。
今回の仕掛けが実際に計画されたものだったのかは推測の域を出ませんが、こういったシナリオが直前にSNSなどを通じて投資家層に拡散したため、その流れに同調して相乗り売買を行なった投資家が多くいたことが、急騰を加速させた可能性はありそうです。
【2】ウィンクルボス兄弟創設の自主規制団体、コインベースは参加せず?
仮想通貨取引所ジェミニの創業者であるウィンクルボス兄弟は20日、仮想通貨などのデジタル商品に関する自主規制団体、バーチャル・コモディティー・アソシエーション(VCA)を創設しました。
VCAにはジェミニに加え、業界大手であるビットスタンプ、ビットレックス、そして国内最大手bitFlyerのUSA法人も加盟したことが発表されています。
ウィンクルボス兄弟は7月26日、米SECに申請していたビットコインETFを拒否された際、市場の不正取り締まり対策などが不十分とされたことから、今般創設したVCAでは業界標準の策定や透明化の促進、詐欺・不正の防止に取り組むとしており、他社もその流れに賛同した格好です。
ただ、米国最大の仮想通貨事業者コインベースは今のところ同団体に加盟しておらず、メディアの取材にもコメントを拒否する姿勢を示しています。
日本でも業者間の確執が主な原因で業界団体が長らく二分され統一されず、それが金融庁認定を目指す自主規制団体の設立の遅れや、相次ぐ行政処分で業界が萎縮する現状に繋がっただけに、理由が不明ながら足並みが揃わない点は少し気に掛かります。
本日、こちらからは以上です。