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ビットコイン最高値更新続く|Segwit2xの分裂付与期待で一時79万円台

本日2017年11月2日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、788,000円前後(時価総額:約13.13兆円)です。

昨日の同時刻帯より6万円強上昇しています。
日本時間11月2日午後0時台には、一時79万円台まで値を伸ばしました。
米CMEグループのビットコイン先物上場情報と、11月15日頃導入予定の「Segwit2x」がプラス方向に意識され、昨日の最高値更新後も勢いが止まらない格好です。

本日の記事では、ビットコインSegwit2xに対する現在のマーケットの反応や、テックビューロ社が本日発表した第2弾以降のICO新規案件やその狙いについて、考察してみたいと思います。

 

【1】ビットコインSegwit2x(B2X)、付与権利狙いのビットコイン買いが優勢

昨日の記事の通り、ビットコインSegwit2x(B2X)には様々な技術的リスクがあるほか、大半のマイニング業者の採掘対象がB2Xに切り替わると、現行のビットコインの処理能力が著しく落ちたり、信用不安から価値が暴落(B2Xに価値が移転)する可能性があります。

しかしながら、8月のビットコインキャッシュ、10月のビットコインゴールドの時と同様、分裂時点でビットコインを保有していれば、ビットコインSegwit2xを無償で得られる可能性が高いとプラスに捉える投資家が今のところ優勢で、その付与権利を得るための買いが多く入っている模様です。

過去2回の経緯を見る限り、大半のマイニング業者が直前に主張を引っ込めて小規模の分裂で終わり、ビットコインから新たなアルトコイン(B2X)が誕生するだけというのは、確かに最も可能性が高いシナリオだと言えそうです。

ビットコインの上昇に反して、アルトコインはほぼ全面安となっており、過去2回の分裂時と同様、ビットコインへの資金還流が見られます。

 

【2】ビットコインキャッシュが第三極としての存在感を示しつつある

アルトコインがほぼ全面安の中、数少ない例外はビットコインキャッシュで、不安要素が多いB2Xよりもビットコインキャッシュの方が技術的な問題をクリアしており、ブロックサイズもB2Xが目指す2MBよりも大きい8MBに拡張済みであるため、最終的にはB2X支持から離れた一部のマイニング業者や、投資家の支持が一定数集まるのでは、という見方が背景にあります。

ビットコインキャッシュは8月に誕生して以来、右肩下がりの相場展開が続き、3万円台に低迷するなど、これまで注目されることがあまりありませんでしたが、B2Xのリスクから10月後半より脚光を浴び始め、本日現在6万円前後まで回復しています。
第三極や漁夫の利、という感じでしょうか。

なお、そのビットコインキャッシュは13日にも、マイニングの難易度を調整するアルゴリズムに改良を加え、安定性を高めていくようです。

btcnews.jp

 

【3】テックビューロ社「COMSA」、3つの新規ICO実施計画を発表

10月に約100億円資金調達したテックビューロ社のICOプラットフォーム「COMSA」は、ICO第2弾、第3弾として予定されていたCAMPFIRE社の離脱や、プレミアウォーター社が動きを見せないという状況が続き、代わりとなるICO案件が待望されていましたが本日、新しいICO実施計画が同時に3つ発表されました。

 COMSAでの新規ICO実施計画(2017年11月2日発表)
  • 2017年12月〜2018年2月頃 … Looop社(太陽光発電)
  • 2017年12月〜2018年1月頃 … クリプトマイニングジャパン社(マイニング関連)
  • 2018年初頭        … 米CYBERLAB 9社(コンテンツ開発、VR/AR)

 

また、Looop社とクリプトマイニングジャパン社は、テックビューロ社と組み、太陽光発電で電力供給を行なう高効率のマイニング専用環境を提供するとしていて、今回のICO調達資金はその開発費や事業資金に宛てられる模様です。

ICOでのトークン購入者にどのような付加価値が提供されるかはまだ不明ですが、10月27日に金融庁から「ICOが投資としての性格を持つ場合、金融商品取引法の規制対象となる」など、注意喚起が発表されたこともあり、トークン保有者に直接、マイニング事業での収益を配当として還元すると投資商品、有価証券の性格を有してしまうリスクがあることから、別のスキームを考案するのではと予想されます。

米CYBERLAB 9社のICOは、調達資金は開発費に回すとして、発行するトークンは開発するゲームや仮想世界での決済通貨となる雰囲気でしょうか。
詳細はホワイトペーパーを待つ形となります。

現在開催中である「COMSA」自身のICOトークンの販売は11月6日までとなりますので、このタイミングでの発表は、最後の駆け込み需要を狙うと同時に、ICO後には自社取引所Zaifでの上場が予定されているため、様々な材料を提示することで、上場後の価格維持、円満な流通を意図した戦略的なものと言えそうです。

テックビューロとLooop、クリプトマイニングジャパンが仮想通貨採掘事業に関する業務提携とICOの実施計画を発表 | COMSA

米国VR/ARプラットフォーマー大手『CYBERLAB 9』が2018年にCOMSAで、vCommerceエンジン『VERSES』のICOを実施 | COMSA

 

本日、こちらからは以上です。

 

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