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高額スワップの奪い合いで歪な価格形成が続く最大手bitFlyerのFX市場

本日2018年2月22日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,174,000円前後(時価総額:約19.82兆円)です。

昨日の同時刻帯より1万円ほど安い水準です。
日本時間2月22日午前5時台にドル建て市場で10,200ドル前後まで下げた後、反発しています。

本日の記事では、現物とFXの価格乖離が20%前後に張り付くなど乖離抑制策が機能せず、価格形成が歪な状態となっている国内最大手bitFlyerのFX市場や、規制騒動が下火となり再びキムチプレミアムが拡大している韓国市場の現況を取り上げたいと思います。

 

【1】bitFlyerの乖離抑制策SFDは完全に失敗、FX市場の価格形成が歪に

国内最大手取引所bitFlyerが2月8日より導入した、現物とFX価格の乖離抑制策SFDが、FX市場における価格形成を歪にしている状態が続いています。

乖離を広げるFXの買い方だけではなく、売り方の買い戻しの際にもスワップを徴収する(逆に買い方は転売時にスワップを受け取れる)など、設計の悪さが指摘されており、買い戻し時のスワップ徴収を恐れた売り方が萎縮して余計に乖離が広がる状態を生み、2月16日時点の乖離率はスワップが発生する10%前後で固定化していましたが、本日22日時点では買い方がより多くのスワップを受け取れるよう更に相場を押し上げたことで水準が切り上がり、乖離は20%前後まで広がっています。

スワップは乖離が広がるごとに率が上昇する設計で、更に最大15倍のレバレッジが効くため、乖離20%未満で売り(スワップ1%受取)、乖離20%以上の時に買い戻す(スワップ3%支払)ことになれば、差額2%×レバレッジ15倍=証拠金の30%もの損失を被ることになるため、乖離20%未満では新規に売りづらく、乖離20%以上の水準には買い方の売りが並ぶ状態となって、乖離が20%前後に張り付く原因となっています。

bitFlyerのSFD設定(FXの買い方が支払、売り方が受取)
  • 価格乖離が10%以上 … 総約定代金の0.5%(証拠金の7.5%)
  • 価格乖離が15%以上 … 総約定代金の1.0%(証拠金の15%)
  • 価格乖離が20%以上 … 総約定代金の3.0%(証拠金の45%)

 

もともとbitFlyerではFX市場と現物市場が連動するよう、現引き・現渡し決済制度を設けており、20%以上の乖離が生じれば今度は裁定取引が可能となるため、
(高いFXを売り、安い現物を買って現渡し決済すれば20%の手数料を払っても利益)
理論的には乖離率が20%を大幅に上回るレベルにまで広がっていくとは考えにくいものの、昨夜から現物市場が値下がりを見せる中、FX市場にはスワップ上積み・乖離拡大狙いの買いが集中して逆に上昇するなど、SFD制度が歪な価格形成を生んでいることは間違いなく、この状態が長引くようであれば、金融庁からの指摘も懸念されます。

Lightning FXで現引・現渡による決済はできますか? - ビットコインのサポート【bitFlyer】

 

【2】韓国の取引所規制騒動は終了ムード、キムチプレミアムは10%前後に

韓国で仮想通貨取引の規制を主導する金融監督院が、規制に沿った仮想通貨取引をサポートすると発言したことから、一時は政府内で全面禁止を巡って揺れていた韓国の仮想通貨規制は様々な思惑や政治的事情が重なった結果、ソフトランディングする方向で決着しそうです。

相場が急落した2月初頭には解消されていた、日米欧より割高レートで取引されるキムチプレミアムは相場の回復と共に復活し、本日現在では10%前後まで拡大しています。

キムチプレミアムについては韓国の取引所が相場操縦に関与しているという説も流れたものの、1月に検査に入った金融当局からその後具体的な発表はなく事実関係は不明です。

btcnews.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。