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米資産運用大手フィデリティ、BTCファンドを立ち上げへ|次回半減期後にBTCはゴールドよりも希少な資産へ

本日2020年8月27日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,209,000円前後(時価総額:約22.33兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約30,000円安い水準です。
調整色が強まるビットコインは、日本時間26日3時頃に一時11,112ドルと、約3週間ぶりの安値まで下落。その後、27日1時頃に一時11,549ドルまで反発したものの、引き続き上値の重さが目立っています。

本日の記事では、米大手資産運用会社フィデリティによるビットコインファンド立ち上げの話題や、次回半減期後にビットコインの希少性が金(ゴールド)を上回るとするレポートを取り上げたいと思います。

 

【1】米資産運用大手フィデリティ、BTCファンドを立ち上げへ

米証券取引委員会(SEC)にこのほど提出された申請書類によると、米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツが、ビットコインのインデックスファンドを立ち上げることがわかりました。

申請者は「Wise Origin Bitcoin Index Fund I」という今年設立された合資会社となっていますが、同社の住所がフィデリティのものと一致。また、同合資会社の社長には、フィデリティのチーフストラテジストであるピーター・ジャバー氏が就いているほか、販売報酬の受け取り先として、Fidelity Brokerage ServicesとFidelity Distributors Companyの2社が明記されていることから、実質的にフィデリティグループとしてのファンド提供だと考えられます。

なお、申請書類では最低投資額が100,000ドル(約1,060万円)と規定されているため、一般投資家向けではなく、機関投資家や適格投資家を対象にしたファンドになると見られます。

フィデリティのデジタル資産部門Fidelity Digital Asset(FDA)が、2019年11月~2020年3月にかけて計774の欧米機関投資家を対象に実施した調査では、機関投資家の8割がビットコインなどの仮想通貨に注目しているといい、こうした関心の高まりがファンド設立を後押ししたことは間違いなさそうです。

www.coindesk.com

【2】次回半減期後にBTCはゴールドよりも希少な資産へ

米大手資産運用会社フィデリティ・インベストメンツのデジタル部門、Fidelity Digital Asset(FDA)は、このほど公表したレポートの中で、次の半減期である2024年に、ビットコインの希少性が金(ゴールド)のそれを上回るとの見方を示しました。

レポートでは、「S2F(ストック・フロー比率)モデル」を活用し、ゴールド、銀(シルバー)、パラジウム、プラチナといった貴金属とビットコインとの希少性を比較。S2Fモデルとは、貴金属などの希少性と価値を測る際に利用されているモデルで、「S2F=市場に存在する量(ストック)/年間生産量(フロー)」で表されます。

それによると、2019年時点ではビットコインの希少性はシルバーを少し上回る一方で、ゴールドの半分程度にとどまっていました。しかし、2020年5月の半減期を経てその差は大幅に縮小。2021年には、ビットコインとゴールドの希少性はほとんど差のない状態にまで接近するとしています。

さらに、次回半減期後の2025年には、ビットコインの希少性は現在のゴールドの約2倍にまで上昇する見通しです。

なお、比較においては2015年のレポートで米金融大手ゴールドマンサックスが示した、ビットコインや各貴金属の採掘可能時期に関する予測を活用。同レポートでは、ビットコインの新規発行は2041年頃まで、ゴールドの採掘は最長2035年まで可能と予想されています。

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ストック・フロー比率の比較(フィデリティより)

FDAはレポートで、“希少性”は価値の保存手段として重要な要素であり、その希少性の高さがビットコインの魅力のひとつだと指摘。ただ、「ビットコインを価値の保存手段と考えている投資家は多いものの、まだその認識が広がっている状況にはない」とも述べています。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

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