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ビットコインとITバブル後のNASDAQに類似性?しかし決定的な違いも|BIS幹部「新型コロナウイルスがCBDCを巡る議論を加速」

本日2020年4月27日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は833,000円前後(時価総額:約15.28兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約20,000円高い水準です。
7,400ドル付近で上値を抑えられる展開が続いていたビットコインですが、同水準を上抜けすると、週末は7,600ドル前後で底堅く推移しました。ただ、7,700ドル~8,300ドルあたりにかけては、2018年以降、何度も抵抗線となってきたポイントであるため、上値の重さも見られます。

本日の記事では、2017年末以降のビットコインとITバブル後のNASDAQの類似性を指摘する声や、新型コロナウイルス後のグローバル金融システムについて語った国際決済銀行(BIS)幹部の発言を取り上げたいと思います。

 

【1】ビットコインとITバブル後のNASDAQに類似性?しかし決定的な違いも

仮想通貨市場では、2017年末の仮想通貨バブル崩壊後のビットコインと、ITバブル(1999年~2000年)崩壊後のNASDAQとの類似性を指摘する声が聞かれています。

2000年のITバブル期は、ネットビジネスで利益を上げている企業がほぼ皆無な中、期待先行で株価が急騰していき、その結果、バブル崩壊によってNASDAQは最大78%の急落を記録しました。

その後は危機を切り抜けたAmazonやGoogleなどを筆頭に、ネットビジネスでしっかりと儲ける企業が出てきた中、株価は再び上昇基調を辿ったものの、2008年のリーマンショックで再度急落。しかし、現在はネットビジネスが当たり前の世の中となった中、NASDAQはITバブル時の最高値を大きく更新しています。

仮想通貨トレーダーのBitcoin Jack氏は、こうした値動きの流れにビットコインとの類似性を見出しており、「歴史は正確には繰り返さないが、しばしば韻を踏むことはある」という小説家マーク・トウェイン氏の名言を引用し、投資家は留意が必要だとの見解を示しています。

同氏は、ITバブルに相当するのが2017年末の仮想通貨バブル、そしてリーマンショックに相当するのが新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した今年3月の暴落だと指摘。

時間軸は異なるものの、フラクタル的な分析では、チャートの構造が同じであれば、時間軸に関係なく同様の結果となる可能性が高いとの見解を示しており、ビットコイン価格は今後大きな上昇を見せるかもしれないとしています。

Bitcoin Jack氏は、「これまでのところ、教科書的なV字パターンだ」とし、自らの主張に自信を示しているようです。

ただ、決定的な違いとして、リーマンショックの時にはすでにIT技術やネットビジネスが社会に必要不可欠なものとなっていた一方で、ビットコインは現時点では社会に浸透しているとは決して言えない状況にあることには注意しておきたいところです。

 【2】BIS幹部「新型コロナウイルスがCBDCを巡る議論を加速」

「中央銀行のための銀行」と称される国際決済銀行(BIS)のイノベーションハブで責任者を務めるブノクワール氏はこのほど、「Covid-19以降のグローバル金融システム」をテーマとしたオンラインセミナーを行い、その中で新型コロナウイルスの蔓延が中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する議論を加速させている現状を明かしました。

ブノクワール氏は、新型コロナウイルスによって「テクノロジー」の価値が明確になったと指摘。「テクノロジーによって、経済を長期的に機能させ、ソーシャルディスタンスも部分的に実現できる」とし、オンラインショッピングへの劇的なシフトといったような仕事と消費の大きな変化は、今後も経済活動に影響を与え続けるとの見解を示しています。

また、こうした劇的な変化は決済業界でも起こる可能性があると見ており、新型コロナウイルスが現金の崩壊を加速させるかはわからないものの、「様々な決済手段にアクセスできることの価値や、あらゆる決済手段が幅広い脅威に耐えられる必要性が高まっている」と語っています。

ブノクワール氏は今後数ヵ月から数年の間、BISイノベーションハブが金融の技術動向や中央銀行、金融規制当局への影響の調査で忙しくなるだろうとコメント。特に、トークン化やオープンバンキング、テクノロジーを使用した規制や監督のコンプライアンスのサポートなどの問題が、重要な議題になるとしています。

www.bis.org

本日、こちらからは以上です。

 

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