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ウィンクルボス兄弟のETFは拒否|CFTC委員長、早期の規制に反対姿勢

本日2018年7月27日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、874,000円前後(時価総額:約15.01兆円)です。

昨日の同時刻帯より3万円ほど安い水準です。
ウィンクルボス兄弟が申請していたビットコインETFをSECが却下したと伝わったことで、相場は急落しました。

本日の記事では、SECがウィンクルボス兄弟が申請していたビットコインETFの認可を拒否した理由と、仮想通貨は市場成熟後に規制する方が良いとしたCFTC委員長の見解について取り上げたいと思います。

 

【1】ウィンクルボス兄弟のビットコインETFはSECが拒否、本命のCBOEに期待

米証券取引委員会(SEC)は26日、大手仮想通貨取引所ジェミニの創設者であるウィンクルボス兄弟が申請していたビットコインETFの認可を拒否したと発表しました。

今回拒否されたビットコインETFは、ジェミニのビットコイン価格と連動するスキームで、価格操作や詐欺などの不正防止策や投資家保護が不十分だと判断されたようです。

ウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請が却下されたのはこれで2度目で、ビットコインETFへの実現期待で上昇してきた相場は急落し、8,000ドルを割り込みました。


一方、今回の決定に際してSECの委員の一人が、SECがビットコインの方向性を評価する立場になるべきではないと、ビットコインETFの申請拒否に懸念感を示したことも明らかとなっています。

本命視されているCBOEが申請するビットコインETFは、1口25BTCと機関投資家や富裕層向けの設計であり、投資家保護や必要となる保険などについて、各分野の専門企業が参画しています。

ウィンクルボス兄弟のビットコインETFの認可拒否はあくまで個別の商品設計に対しての判断と見る向きがまだ優勢で、CBOE版ビットコインETFの可否判断が出るまでは悲観一辺倒の相場展開にはなるというのも考えづらそうです。

coinpost.jp

 

【2】CFTC委員長、仮想通貨は市場成熟後に規制する方が良いとの見解を示す

米商品先物取引委員会(CFTC)のジャンカルロ委員長は25日に開かれた米議会の公聴会で、商品先物市場はCFTCが規制を始める数百年も前から存在し、市場参加者は自主規制の中で取引していた、そして十分に市場が成熟した段階でCFTCは規制を始めたと語った上で、仮想通貨もすぐに規制するのではなく、市場の成熟化が待つ方が良いとの見解を示しました。

またジャンカルロ委員長は、1990年代のインターネットの黎明期において、民主党政権と共和党議会が歩調を合わせて、インターネットの発展を阻害しない方法を取ったことがイノベーションに繋がった良い例だと指摘しています。

現在米国では、SECとCFTCのどちらが仮想通貨を管轄するべきかの議論も進んでおり、ICOで販売される段階においては証券とみなされ、SECの管轄となる可能性が高そうですが、その後、イーサリアムのようにネットワークで使用される段階では証券とは言いづらく、コモディティとしてCFTC管轄とするべきという意見も出ています。

ただ、ICO実施後のどこかの時点でSECからCFTCに規制当局が切り替わる仕組みとするのか、予め仮想通貨を分類して規制当局を決めるのか等、2つの規制当局が存在するとなると、区分けするのは簡単ではなさそうです。

昨年12月にCBOEとCMEにビットコイン先物上場の認可を出したCFTCは以前から仮想通貨に対して容認的である一方、SECは基本的に慎重な姿勢を取り続けていることから、米国での規制当局を決定する議論の行方は、相場動向にも大きく影響を与えそうです。

jp.cointelegraph.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。