本日2020年3月23日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は660,000円前後(時価総額:約12.06兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて約45,000円安い水準です。
先週末のビットコインは買い戻し優勢の展開となり、日本時間20日19時頃に一時7,139ドルと1週間ぶりの高値水準へと反発。しかし、新型コロナウイルスを巡る弱気ムードが払拭できない中では上値が重く、23日9時頃には一時5,686ドルまで押し戻されています。
本日の記事では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行がインフレに繋がる可能性があるとの指摘や、ビットコインが「現代最高のデザイン」に選出されたとの話題を取り上げたいと思います。
【1】「CBDCはインフレに繋がる可能性」、ビットメックス指摘
大手仮想通貨取引所ビットメックスは18日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関するレポートを公表し、その中でCBDCの発行がインフレに繋がる可能性があるとの見解を示しました。
同レポートではまず、中央銀行がCBDCを発行するにあたって、「現金の禁止」と「一般市民による中央銀行への電子預金」の2つのアプローチが考えられると主張しています。
そのうえで、もし「現金の禁止」が採用された場合、銀行の流動性の制約がなくなり、銀行はほぼ自由に信用を拡大して新たなお金を生み出すことができると指摘。その結果、銀行のバランスシートが拡大し、経済にはインフレ圧力がかかるとしています。
一方、「一般市民による中央銀行への電子預金」が採用された場合、人々が商業銀行システムから抜け出すための非常に強力な方法を提供することになり、銀行の信用創造能力が大きく制約される可能性が高いと指摘。その結果、銀行のバランスシートは収縮し、経済にはデフレ圧力がかかると見ています。
なお、レポートの中でビットメックスは、中期的には「現金の禁止」が採用される可能性が高いとの見解を示しています。
その理由として、「実験的および拡張的金融政策の増加」「国家監視の強化」「インターネットおよび電子システムの使用増加」「銀行システムの保護レベルの向上」「国家権力の拡大」など、政治的・経済的な傾向と合理的に一致していることを挙げています。
【2】ビットコインが「現代最高のデザイン」の1つに選出
米経済誌フォーチュンはこのほど、「The greatest designs of modern times(現代最高のデザイン)」として100個のプロダクトを選定。その中の1つに、ビットコインも選ばれたことがわかりました。
プロダクトの選定は、イリノイ工科大学のデザイン研究所(IIT Design Institute)と協力して行われ、ランキング形式で発表。ビットコインは90位にランクインしています。
なお、トップ5にはアップルのiPhoneとMacintosh、グーグルの検索エンジン、イームズのグラスファイバーチェア、ソニーのウォークマンが選ばれています。
著名デザイン会社IDEOの創業者であるデビッド・ケリー氏は、ビットコインについて、「発明されたものではなく、開発者や投資家、企業、マイナー、個人などの幅広い利害関係者が、中央集権的な発行体や管理者なしで採用を増やしたいと考えるように設計されている」と解説。
また、「リリースからわずか10年で、その市場価値は約2000億ドルに達し、世界中の何百万人もの人々によって使われている」とし、これは世界の歴史上、前例のないことだと高く評価しています。
本日、こちらからは以上です。