本日2020年3月24日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は722,000円前後(時価総額:約13.20兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて約62,000円高い水準です。
米FRBが量的緩和を無制限に行うことを発表し、中長期的に法定通貨価値の減少が一段と進むとの思惑もある中、ビットコインは日本時間24日9時頃に一時6,717ドルへと反発しています。
本日の記事では、足元でビットコイン市場と株式市場とのデカップリングが起きているとの指摘や、中国で「ビットコイン」の検索数が急増しているとの報道を取り上げたいと思います。
【1】ビットコインのデカップリングが進行、安全資産として本領発揮?
新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする金融市場の混乱の中、ビットコインが株式市場を上回る下落率を記録したことから、「ビットコイン=安全資産」とする論調は影を潜めていたものの、ここにきてビットコインと株式などとのデカップリング(非連動)が確認されつつあります。
仮想通貨アナリストのWilly Woo氏は自身のTwitterで、2008年の金融危機と今回のコロナショックにおける、S&P500やゴールド、ビットコインの値動きを比較。2008年にS&P500とゴールドのデカップリングが始まったタイムラインを踏まえると、ここ数日起きているビットコインの逆行高は、「質への逃避」が始まったことを示しているかもしれないと指摘しています。
ただ、こうした見方をより確実なものとするためには、1週間ほど確認が必要だとも述べています。
Seeking the decoupling...
— Willy Woo (@woonomic) 2020年3月23日
Here's where we are in the timeline compared to the 2008 banking crisis.
Decoupling of safe havens from equities showing hints it may have begun (i.e. when BTC and Gold go bullish). We'll have more confirmation in a week. pic.twitter.com/rnCwKUgAJc
ビットコインは、過去の暴落時にサポートとなった200週移動平均線(5,500ドル付近)が引き続き意識されやすく、一進一退の状況が続いているものの、デカップリング論が本物であれば、投資マネーの行き場が限られる中で思わぬ強気相場に発展する可能性もあるため、その動向を注視していきたいところです。
【2】中国で「ビットコイン」のネット検索数が急増
中国の仮想通貨メディアShenliancaijingによると、インターネット検索大手の百度(バイドゥ)で「Bitcoin」と検索する数が、過去30日間で183%の急増を見せているといいます。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ビットコイン価格も短期間で最大約60%の暴落となった中、買い時と見る中国人投資家が増えている可能性がありそうです。
また、同様の傾向はGoogle(グーグル)でも見られています。グーグルの検索トレンド分析ツールであるGoogle Trends(グーグル・トレンド)によると、検索者の関心度合いを示す「人気度の動向」は、3月1日~7日時点では「21」と、直近1年間でほぼ最低の関心度合いを示していたものの、同15~21日時点では「86」へと急上昇しています。
グーグル・トレンドの人気度の動向は、期間中で最も関心度の高かった時期を「100」と設定し、相対的な関心度合いを示す指標となっています。直近1年間で最も関心度が高かったのは、2019年の高値を記録した同6月23~29日で、今回の数値は期間中ではそれに次ぐ関心度の高さを示していることになります。
昨年に関心度がピークに達したタイミングでは、ビットコイン価格はそれまで右肩上がりの上昇が続いていたことから天井を付ける形となりましたが、今回は急落している中での関心度の高まりということもあり、底打ちのタイミングに差し掛かっている可能性がありそうです。
本日、こちらからは以上です。