本日2017年10月5日（木）時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、486,000円前後（時価総額：約7.76兆円）です。
チャートが三尊天井を形成しつつあり、警戒感が高まっています。
本日の記事では、引き続きテックビューロ社のICOの話題と、ヨーロッパ、中国の仮想通貨情報をご紹介いたします。
【１】テックビューロ社のCOMSAが70億円突破も、不透明感が漂う
国内の話題は引き続きテックビューロ社のICOが中心となっています。
資金調達額は70億円を突破したようですが、本日も販売サイトが長時間メンテナンスで接続できない等、不安定な状態が続いています。
先週末の取引所システム障害と合わせて、相次ぐトラブルに不満をつのらせた投資家層から相当数、金融庁へクレームが入っている模様です。
テックビューロ社の主要株主で、ブロックチェーン推進協会の代表理事を務めるマザーズ上場インフォテリア社の株は、COMSA騒動が材料視されたようで、本日大幅に下落しています。
bitFlyerを除く全主要取引所が加盟する日本仮想通貨事業者協会（JCBA）は、今般の金融庁登録を受けて10月2日、合同記者会見を行ないましたが、記者からの質問は詐欺コインやICOへの対処に集中したようです。
渦中のテックビューロ社も加盟企業ですが、当日姿は見せませんでした。
ICOについては、各加盟企業の思惑が交錯するため、協会としてもすんなりとルール化しづらいようで、歯切れが悪い印象です。
ただ問題が大きくなると、ICO規制の機運が高まることは間違いなく、金融庁、協会の出方が注目されます。
＜マネーパートナーズ奥山社長＞
「資金調達に使われるものは金商法を斟酌しながら進めていくしかありません。何らかの役務を提供することを前提にしたものもあり、協会内外でディベートを重ね、意見集約しながらフレームワークを作れないかと考えているところです」
＜ビットバンク廣末社長＞
「全部を規制するのは馬鹿げています。しかし、一定の規制は必要です。たとえば発行条件であったり、セカンダリーマーケット要件、IR要件などが出てくるのではないでしょうか。その流れが作れれば、投資家保護も果たせるようになります。」
【２】ユーロポーロが、匿名性が高い仮想通貨の犯罪利用について警告
ユーロポーロ（欧州刑事警察機構）は、Zcash、Monero、イーサリアムがダークネット市場で犯罪に絡む支払に利用されていることについて警告を発しました。
Zcash、Moneroなどはプライバシーを重視した仕組みを採用しており、ビットコインとは異なり、第三者が取引の流れを追跡することが困難なため、犯罪やマネロンなどに悪用されやすいと言われています。
Zcash、Monero、および同様に匿名性が高いDash（旧：Darkcoin）は、コインチェック社が日本の仮想通貨取引所で唯一、取り扱っています。
各々一定の人気を誇っており、仮想通貨の時価総額ランキングにおいては本日現在、Dash（第6位）、Monero（第10位）、Zcash（第16位）とかなり上位に入ります。
今般の金融庁登録において、コインチェック社は取扱通貨が多いことを理由に、審査に時間が掛かり、9月29日の登録に間に合わなかったとしていますが、Zcash、Monero、Dashを金融庁が許可するかどうかも注目したいところです。
【３】中国のビットコイン取引シェアが、ついに1％台に
中国大手取引所OKCoin、Houbiも10月末に取引停止を迎える中国市場のシェアは一段と落ち込んでおり、ついに1％台となりました。
Bitcoin (BTC) - Live Bitcoin price and market cap
【10月5日16時現在】
円建て60％、ドル建て26％、韓国ウォン建て7％、ユーロ建て3％、中国元建て1％
中国の取引所が全て停止された時、依然世界トップシェアを誇る中国のマイニング業者がどのような手段でビットコインを換金して電気代などの運営経費を支払う予定なのか、気になるところです。
本日、こちらからは以上です。
