本日2017年12月15日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時30分頃のビットコイン価格は、1,981,000円前後(時価総額:約33.17兆円)です。
昨日の同時刻帯より7万円ほど高い水準です。
狭い値幅で推移する展開が続いていましたが、日本時間12月15日午前9時台にペナント形状から上放れし、200万円に迫る勢いを見せています。
CBOEに上場したビットコイン先物は初日以降の出来高が伸び悩んでおり、盛り上がりに欠ける状況ですが、週明け18日にはCMEのビットコイン先物上場が控えていることから、まずはそこまで様子を見ようとするムードもあります。
本日の記事では、ここ数日盛り上がりを見せるアルトコイン市場の中でも急騰ぶりが顕著なリップル(XRP)を取り巻く状況や、過去1年間の上昇率から見た中長期スタンスでのアルトコイン分散投資の有効性などを考察したいと思います。
【1】リップル(XRP)が数日で4倍近くに、好材料とBTCからの資金流入続く
12月12日以降、値動きが大人しくなったビットコイン市場と入れ替わるように、アルトコイン市場が賑わいを見せています。
特に、リップル(XRP)の急騰ぶりが顕著で、日本時間12月12日午前0時頃には26円台だったものが、12月15日早朝には100円近くまで高騰しました。
さすがに利食いが入ったものの、今なお80円台で推移しています。
リップル(XRP)が今年3月末〜5月に見せた急騰(1円弱⇒50円)以来となる躍進を見せた背景には、ここ最近、ポジティブな材料が積み重なってきたことに加え、動きが止まったビットコインから投資資金が流入したことで、一気に急騰したと見られます。
11月16日 …アメックスとリップルが決済システムを共同開発
米決済大手のアメリカンエキスプレスと時価総額ベースで第4位の仮想通貨であるリップル(本社サンフランシスコ)が、ブロックチェーンを基盤とする決済システムを共同開発していたことが、16日わかった。
同システムは既に稼働しており、英国サンタンデール銀行の顧客である米企業による英国への送金の際に使用されているという。
12月8日 …米リップル社が保有XRPのロックアップを完了
米リップル社は全発行量1,000億XRPのうち、600億XRP以上を自社保有しており、大量放出されれば市場価格が大暴落するという懸念が付き纏っていました。
同社は、550億XRPを毎月最大10億XRPしか放出できないように制限を掛けるロックアップが完了したことを発表しました。
12月12日 …リップルを活用した日韓銀行送金実験開始、来春にも実用?
三井住友銀行やりそな銀行など37の金融機関が、米リップル社の技術を活用し韓国の大手銀行2行と15日から送金実験を始める。複数の参加者が取引履歴を共有し認証しあうブロックチェーン技術を活用し、コストを30%近く削減し、即日で海外送金ができるという。早ければ来春にも日韓の間で実際に利用される。
また、アメックス以外の大手クレジットカード会社や、大手ECサイト(Amazon?)などとの提携を近日中にも発表するのでは、といった噂が飛び交っていることも、とりあえず買っておこうという投資家を増やしている一因となっています。
リップル人気が高く、価格を押し上げてきた韓国において、懸念されていた仮想通貨規制も、とりあえず大事には至らない模様です。
日本国内では、米リップル社に11.05%出資した上、合弁で「SBIリップルアジア」を設立する等、リップルと関係が深いSBIグループの仮想通貨取引所であるSBIバーチャル・カレンシーズが12月13日、事前登録者に対して口座開設先行予約の案内を開始しました。
来年早々にも取引所をオープンし、ビットコインと共に、リップル(XRP)の取引を開始すると見られており、新規投資家層によるリップル(XRP)の買い人気が一層高まる可能性もありそうです。
なお、GMOグループの取引所であるGMOコインでは、本日午後からリップル(XRP)の取引について、買規制を掛けるという措置に出ました。
FX同様の相対取引方式のため、リスクを負いきれないと判断したのでしょうか。
【仮想通貨現物売買 リップル】買規制のお知らせ | GMOコイン株式会社
【2】爆発力の高いアルトコインは、中長期スタンスの分散投資が有効か
有識者が集計した昨年12月15日から本日までの一年間における上昇率は、ビットコインの20.6倍に対して、ネム(XEM)148.8倍、リップル(XRP)114倍、イーサリアム(ETH)85.3倍、ライトコイン(LTC)71.3倍と、多くのアルトコインがビットコインの上昇率を上回る結果となっています。
#Coincheck銘柄
— とみ三(Samurai33) (@samurai3311) 2017年12月15日
過去1年間の上昇倍率ランキング
(本日の始値/昨年12月15日の始値)を四捨五入$XEM 148.8倍$XRP 114.0倍$DASH 91.6倍$ETH 85.3倍$LSK 74.1倍$LTC 71.3倍$XMR 37.1倍$ETC 28.4倍$BTC 20.6倍$FCT 12.9倍$REP 11.3倍$ZEC 11.1倍
番外 $BCH 6.8倍(8月14日比)#仮想通貨
この集計データは取引所コインチェック上場の仮想通貨のみを対象としているため含まれませんが、ZaifやbitFlyerで取り扱っている国産の仮想通貨モナコイン(MONA)は1年前には3円前後であったものが、今年12月には一時2,000円を超えるまで急騰、今なお1,600円前後で取引されており、上昇率は500倍以上となります。
上昇率の違いは、時価総額・市場規模の違いによる影響が大きく、ビットコインが大型株とすれば、小型株であるアルトコインの方が値動きが軽くなるのは必然と言えます。
最近のICOブームも、既に市場規模が大きく成長したビットコインよりもこれから上場が期待される小型のアルトコインの方が、より高い上昇率を見込めるという投資家心理が働いています。
ビットコインの急騰時には、どうしてもビットコインに注目と資金が集まり、伸び悩むことが多いアルトコインですが、爆発した時の勢いはビットコインの比ではありませんので、中長期スタンスでインデックス投資のように、一点集中ではなく複数のアルトコインに分散投資する手法が有効なのかもしれません。
本日、こちらからは以上です。