ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

アルトコイン再び大幅高|来年やはりFXのレバレッジ最大10倍規制か

本日2017年12月19日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、2,176,000円前後(時価総額:約36.46兆円)です。

昨日の同時刻帯より1万円ほど安い水準です。
日本時間12月19日午前3時台に210万円前後まで下落した後、上昇基調に転じ、一旦220万円台に乗せたものの少しダレました。

ビットコインのボラティリティが落ちたことで、再びアルトコインに資金が流れ、アルトコインは全面大幅高の展開となっています。

本日の記事では、アルトコインへの資金流入が続いている現況のほか、CME・CBOEのビットコイン先物は使い勝手が悪いと指摘する記事、及びいよいよ来年の実施が現実味を帯びてきたFXのレバレッジ規制(最大10倍?)についての金融庁の動きを取り上げたいと思います。

 

【1】アルトコインが再び大幅高、リップル(XRP)、ネム(XEM)の躍進目立つ

仮想通貨の時価総額を比較してみると、前回調査した12月13日時点では時価総額117億ドルで第6位だったリップル(XRP)が3倍近く規模を拡大し、前回の第6位から第4位に浮上しました。
第2位のイーサリアム(ETH)や、第3位のビットコインキャッシュ(BCH)もビットコインの時価総額と比較して、約20%⇒約26%、約9%⇒約12%とそれぞれ数値を高めています。

仮想通貨の時価総額ランキング
  • 1位:ビットコイン(BTC) …3181億ドル
  • 2位:イーサリアム(ETH) …815億ドル(BTCの約26%)
  • 3位:ビットコインキャッシュ(BCH) …382億ドル(BTCの約12%)
  • 4位:リップル(XRP) …327億ドル(BTCの約10%)
  • 5位:ライトコイン(LTC) …199億ドル(BTCの約6%)
  • 9位:ネム(XEM) …92億ドル(BTCの約3%)
  • 32位:モナコイン(MONA) …9億ドル(BTCの約0.3%)

 (2017年12月19日午後4時現在)

また、リップル(XRP)以上に値上がりが目立つのが、第9位のネム(XEM)で12月頭には25円台だったものが、本日一時130円近くまで上昇し、3週間弱で5倍の高騰を見せています。

ビットコインも12月13日から時価総額を310億ドルほど増やしていますが、リップル(XRP)だけで同時期、時価総額を210億ドルほど増やしており、アルトコインに資金が流れている分、ビットコインの勢いが失われている格好です。

ビットコインが動き出せば、また資金が戻ってくる場面もありそうですが、CME、CBOEのビットコイン先物上場で、値動きが重くなってしまったため、当面、投資家の視線は値動きの軽いアルトコインに向きそうな雰囲気が漂っています。

 

【2】CME、CBOEのビットコイン先物は使い勝手が悪いとの声も

ロイター社は、CME、CBOEに上場されたビットコイン先物が低調な滑り出しとなったと報じ、投資家にとって使い勝手が悪いことが一因だと指摘しています。

jp.reuters.com

既存の仮想通貨取引所と比較したマイナス点
  • 取引所が開いている時間しか取引できない(既存取引所は24時間365日取引可能)
  • 証拠金率が35%-45%と高い(レバレッジ3倍未満)
  • ビットコインを証拠金に使用できない(取引には米ドルが必要)
  • 決済が2営業日後となる(既存取引所は即時決済が基本)

 

米商品先物取引委員会(CFTC)の認可を受けた世界最大級デリバティブ取引所によるビットコイン先物市場は、創設数年のベンチャー企業が運営する既存取引所と比べて、信用度は段違いに高いと言えるものの、既存取引所でビットコインを取引した経験がある投資家から見れば、スペック上のメリットを見出すのは難しいのも事実です。

既存プレイヤーがほぼ参加しないとなれば、一定の流動性が生まれるまでそれなりの時間が必要となりそうです。

 

【3】FXのレバレッジ規制(最大10倍案)、年明けから本格的に議論開始

日経新聞が9月27日、金融庁がFXの証拠金倍率(レバレッジ)を引き下げる検討に入ったと報じて以降、現実味を帯びてきたFXの最大レバレッジ10倍案ですが、いよいよ年明けにも有識者会議を立ち上げ、レバレッジ規制などについての議論を始める模様です。
同会議では、2018年夏までに報告書を取りまとめるということで、2018年中に実施される可能性が高まってきました。

なお、FXのレバレッジ規制は1回目が2010年8月(最大50倍)、2回目が2011年8月(最大25倍)に行なわれており、今回実施されれば3回目となります。
過去2回は8月から実施されましたので、今回も最短なら2018年8月から実施、ということも考えられます。

jp.reuters.com

 

なお今回の会議では、仮想通貨については議論の対象外とされていますが、仮想通貨取引所ではFXの25倍を基準に、ビットコイン取引の最大レバレッジを25倍までに設定しているため、仮にFXのレバレッジ上限が10倍とされれば、金融庁から指摘を受ける前に、自主的に引き下げる取引所が相次ぐかもしれません。

大手取引所ではコインチェックのみ、最大レバレッジを10倍以下に設定しているため、影響はなさそうですが、国内最大手bitFlyerを始めとする各社の対応が注目されます。
ビットコインの急騰はレバレッジ取引が牽引してきたとも言えますので、半年以上先の話ではありますが、実施が決まれば相場的にはネガティブに働きそうです。

レバレッジ最大25倍のビットコイン取引
  • Zaif、Bitpoint、QUOINEX、GMOコインなど
レバレッジ最大20倍のビットコイン取引
  • bitbank
レバレッジ最大15倍のビットコイン取引
  • bitFlyer
レバレッジ最大5倍のビットコイン取引
  • coincheck

 

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。