ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

JCBAとJBA、金融庁の認定目指す新団体設立へ|マネパ奥山氏が会長職に

本日2018年3月5日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,220,000円前後(時価総額:約20.62兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より5万円ほど高い水準です。
日本時間3月3日午前0時頃に売りに押されて10,700ドル台まで下落しましたが、4日午前2時台には11,500ドル台まで上昇しました。
その後下落するも11,000ドルを割ることなく反発しています。

本日の記事では、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)と日本ブロックチェーン協会(JBA)が自主規制協会の認定を目指して新団体の設立を発表したニュースと、価格上昇局面でもビットコインの取引高が回復せず人気低下を懸念するブルームバーグ報道などを取り上げたいと思います。

 

【1】2つの仮想通貨業界団体(JCBAとJBA)、統合ではなく新団体設立へ

3月2日夕方、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)会長のマネーパートナーズ奥山氏と、日本ブロックチェーン協会(JBA)代表理事のbitFlyer加納氏が記者会見を行ない、奥山氏を会長、加納氏を副会長に据える、自主規制協会の認定を目指す新団体を設立することを発表しました。

新団体は当面、金融庁の登録を受けた16社のみを加盟企業とする方針で、既存の2団体はそのまま残存する格好です。

JCBAには88社、JBAには100社以上が加盟しており、仮想通貨取引所を運営する企業以外も数多く参加していることから、単純な統合では団体の方向性や関係者の利害調整に時間が掛かると見て、新規の団体設立を選択したようです。
ただ、これまでの経緯を見る限り、どちらが会長職を務めるかだけでも調整に相当時間を要したのではと思われます。

今後順調に進めば1ヶ月ほどで団体設立、その後数ヶ月掛けて自主規制の策定・運用開始、その実績が認められて金融庁の認定自主規制協会に、というシナリオとなりそうです。

ただ目先3-4ヶ月間のうちに、コインチェック社の処分確定や、みなし業者の選別・撤退、先行登録業者に対するシステム不具合・管理態勢不備を理由とする行政処分など、仮想通貨業界に対する金融庁の引き締めの動きが一気に加速すると予測されることから、業界内の自主規制がようやく機能し始めることは一歩前進ながら、この動きがせめてあと半年早ければと思わずにはいられません。

headlines.yahoo.co.jp

 

【2】ビットコイン取引高は昨年12月より半減も、アルトコインから資金回帰の動き

ブルームバーグが5日、ビットコインの取引高が昨年12月と比較してほぼ半減していることと人気低下を疑う記事をアップしました。
2月5日の安値から50%ほど価格上昇しているにも関わらず、取引高が回復しないことが人気低下を懸念する声に繋がっている模様です。

一方、史上最高値を付けた昨年12月の取引高と比較すると、確かに半分の水準に留まっているものの、昨年10月以前と比較すれば見劣りする訳ではないという見方もできます。

今後じわじわと取引高が安定回復していくようであれば、昨年11月、12月の熱狂こそが行き過ぎていたという結論に落ち着くかもしれません。

www.bloomberg.co.jp

 

なお、仮想通貨全体の時価総額のうち、ビットコインが占める割合の推移を見ると、昨年12月の約67%から、1月半ばには32%台まで一気に半減していたものの、本日現在では41%台まで回復してきており、1月の暴落からの反発が弱いアルトコインから、ビットコインへ資金が戻ってきている雰囲気が感じられます。

Percentage of Total Market Capitalization (Dominance)

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。