本日2021年12月15日（水）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は5,400,000円前後（時価総額：約103.40兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べて150,000円高い水準です。
ビットコインは、日本時間15日午前9時過ぎにかけて48,700ドル付近へと持ち直しています。
本日の記事では、ドイツ貯蓄銀行協会の加入行が仮想通貨取引サービスの提供を検討しているとの話題や、米テスラのイーロン・マスクCEOが、同社商品の決済手段としてドージコインを導入することに関する話題を取り上げたいと思います。
【１】ドイツ貯蓄銀行協会、仮想通貨取引サービスの提供を検討
ドイツ貯蓄銀行協会が仮想通貨取引サービスの提供を検討していると、現地メディア「Capital」が13日に報じました。
ドイツ貯蓄銀行協会には同国に所在する約370の貯蓄銀行が加入しており、加入する銀行全体で顧客数は約5,000万人、運用資産は110兆円に上ります。
現地メディアの報道によると、ドイツ貯蓄銀行協会は2022年初頭にも委員会での投票により、加入銀行が仮想通貨取引サービスを顧客へ提供することに関して採決を実施するようです。
投票によって承認された場合、各貯蓄銀行の顧客は当座預金口座から直接ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）などの仮想通貨を取引することが可能となります。
なおドイツでは、今年8月より機関投資家が仮想通貨に投資することを可能とする法律「Fund Location Act」が施行され、保険会社や年金基金といった金融機関が新たに設立するスペシャルファンドにおいて、ポートフォリオの最大20％を仮想通貨で運用することが可能となりました。スペシャルファンドは機関投資家向けのファンドで、ドイツでは既に3,000以上のスペシャルファンドが運用されており、ヨーロッパの機関投資家向けサイトIPEのデータによると、2019年時点での運用総額は約200兆円にのぼります。
さらに今月発足したドイツの「シュルツ新政権」は、与党三党による連立協定の合意書内で、今後4年間のうちに推進するプロジェクトとして、仮想通貨やブロックチェーンビジネスなどの新しい金融イノベーションに適合した規制を整備する計画をしており、今後の仮想通貨市場へ資金を呼び込む可能性も期待されそうです。
【２】テスラのイーロン・マスクCEO、決済手段としてドージコインの導入を発表
米電気自動車（EV）大手「Tesla, Inc.（テスラ）」のイーロン・マスクCEOは14日、自社商品の決済手段として仮想通貨ドージコイン（DOGE）を導入することをSNS上で発表しました。
マスク氏は、自身のツイッター上で「テスラはドージコインでいくつかの商品を購入できるようにし、その様子を見るつもりだ」とコメントしました。
現時点でドージコインで決済可能となる具体的な商品には言及していませんが、このツイートを受けてドージコインは一時33％急騰しました。
なおテスラでは、今年3月にテスラ車の購入代金の決済手段としてビットコイン（BTC）の導入を開始したものの、5月にはビットコインのマイニングに要する化石燃料の消費に対する懸念を理由として決済サービスを停止した経緯があります。
また、米老舗ニュースマガジン「TIME」誌が発表する、2021年の「パーソンオブザイヤー（今年の顔）」としてマスク氏が選出された際、同氏はインタビュー内でビットコインやドージコインに言及。「ビットコインは取引通貨として良い代替品ではない。ドージコインは馬鹿げたジョークとして作られたが、取引に適している。ドージコインのトータルでの取引フローや1日あたりの取引数は、ビットコインよりも高くなるポテンシャルがある」とコメントしていました。
さらにドージコインに関して、通貨としては「わずかにインフレ」であり、価値の保存手段としてよりも「人々が使うように奨励している」と語っています。
なお、ビットコインについては「価値の保存手段として、より適している」とも述べており、同氏が率いるテスラのバランスシート上では現時点で42,902BTC（約20億ドル）を保有し続けています。
本日、こちらからは以上です。
