本日2018年8月8日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、734,000円前後(時価総額:約12.62兆円)です。
昨日の同時刻帯より4万円ほど安い水準です。
CBOEが上場申請しているビットコインETFの可否判断を9月30日まで延期すると米SECが発表したことで、相場は急落しました。
本日の記事では、ビットコインETFの可否判断の延期が相場に与える影響と、マイニング機器開発の最大手ビットメインが5億ドルを投じて米テキサス州に新たな施設を建造するというニュースを取り上げたいと思います。
【1】米SEC、CBOEのビットコインETF可否判断を9月30日まで延期
米SECは7日、より検討する時間が必要だとして、CBOEが上場申請しているビットコインETFの可否判断を9月30日まで延期すると発表しました。
早ければ8月10日頃に承認されるのではとの期待が広がっていたただけに、市場参加者の間で失望感が広がり、相場は急落しました。
ビットコインETFの実現期待で、7月後半からビットコイン相場は上昇に転じ、7月25日には8,500ドル台まで回復していましたが、その後ウィンクルボス兄弟が申請するETFをSECが拒否したり、本命とされるCBOEのETFも延期されるのではとの観測が流れたことで、再び下落傾向となっていました。
ここ数日7,000ドル前後で踏み留まっていた相場は、今回の発表で一気に7月16日以来となる6,500ドル台まで売り込まれました。
カナダの大手投資銀行カナコード・ジェニュイティが、年内のETF承認はなく2019年になるとの見方を示すなど、SECから認可が出るまで時間が掛かるとの観測が各所から出始めており、少なくとも9月30日に近づくまでETF実現期待を材料にした買いは出づらくなりそうです。
【2】マイニング機器開発の最大手ビットメイン、施設建造に5億ドルを投資
マイニング機器開発の世界最大手である中国Bitmain社(ビットメイン)は、今後7年間で5億ドル以上を投じ、米テキサス州にマイニング施設およびデータセンターを建設することを発表しました。
米アルコア社の精錬所跡地に作られる施設は、2018年第4四半期に建設が完了し、19年初頭に稼働する計画とされています。
今年1月〜3月の純利益が10億ドルに達した同社は、最近実施した資金調達において企業価値が150億ドルと算定され、ソフトバンクやテンセントなど大手企業が出資したと伝えられており、その潤沢な資金を設備投資に回した格好です。
Bitmain社を追うGMOインターネットは、100億円を投じてマイニング施設の建造やマイニング専用チップの開発に取り組んでいますが、今回の投資規模はその5倍に相当します。
この新たな施設が稼働すれば、マイニング業者間の競争はますます激化することとなり、ビットコイン価格の伸び悩みが続けば、資本力が乏しい中小業者の淘汰が加速しそうです。
本日、こちらからは以上です。