本日2021年4月19日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は6,200,000円前後(時価総額:約115.71兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて140,000円安い水準です。
週末のビットコインは、日本時間18日に一時51,300ドルまで急落。その後は、同19日12時頃に一時57,500ドルまで値を戻しています。急落の明確な理由は定かでないものの、先物市場の過熱や中国の停電に伴うハッシュレートの急低下、コインベースの上場による出尽くし感などが挙げられています。
本日の記事では、カナダで世界初のイーサリアムETFが承認された話題や、米ロスチャイルド・インベストメントの仮想通貨投資に関する話題を取り上げたいと思います。
【1】カナダ規制当局、世界初のイーサリアムETFを3つ同時承認
カナダの証券規制当局が16日、世界初となるイーサリアムETFを3つ承認したことが明らかとなりました。
今回、イーサリアムETFの立ち上げを承認されたのは、Purpose Investments(パーパス・インベストメンツ)、CI Global Asset Management(CIグローバル・アセット・マネジメント)、Evolve Funds Group(エボルブ ファンズ・グループ)の3社となります。
1つ目のパーパス社が承認を受けた「Purpose Ether ETF」は、現物のイーサリアムに直接投資を行うもので、カナダドル建て・為替ヘッジつき(ETHH)、カナダドル建て・為替ヘッジなし(ETHH.B)、米ドル建て・為替ヘッジなし(ETHH.U)の3つのユニットが用意されています。
同ETFでは、購入したイーサリアムはオフラインで安全性の高いコールドストレージ(コールドウォレット)で保管。ジェミニ・トラストをサブカストディアン、CIBC Mellon Global Securities Services Companyをファンド管理者とし、投資家にイーサリアムへの安全な投資機会を提供するとしています。
なお、日々の純資産価値(NAV)の計算には、米仮想通貨取引所コインベース傘下のTradeBlock(トレードブロック)が算出している「TradeBlock ETX Index」のスポット価格を用いるようです。
2つ目のCIグローバル社が承認を受けた「CI Galaxy Ethereum ETF(ETHX)」も、現物イーサリアムへの直接投資を行うもので、こちらは為替ヘッジなしでカナダドル建て(ETHX.B)と米ドル建て(ETHX.U)の2タイプが用意されています。
同ETFの運用における実際の取引は、サブアドバイザーである米仮想通貨投資会社Galaxy Digital Asset Managementが実施し、購入したイーサリアムはコールドストレージで保管。また、米ブルームバーグが算出している「Bloomberg Galaxy Ethereum Index」を採用するとしています。
なお、CI Galaxy Ethereum ETFの管理手数料は、イーサリアムETFの中でも最低水準の0.4%となるようです。
3つ目のエボルブ社が承認を受けた「Ether ETF(ETHR)」も先の2商品と同様に、現物のイーサリアムに直接投資を行うもので、為替ヘッジなしのカナダドル建て(ETHR)と米ドル建て(ETHR.U)の2タイプが用意されています。
購入したイーサリアムはコールドストレージで保管し、ジェミニ・トラストがサブカストディアンとして機能。また、日々のNAVの計算には「CME CF Ether-Dollar Reference Rate」を使用するとしています。
なお、エボルブ社のETFの管理手数料は0.75%に設定されているものの、今年5月31日まではゼロ%にすることを発表しています。
今回、同時承認が行われた背景には、ビットコインETFの上場の際、一番最初に承認された「Purpose Investments ETF」が、他社の承認待ちの間に圧倒的なシェアを握りひとり勝ちしてしまったことへの配慮があると見られており、3つのイーサリアムETFは取引開始予定日までも4月20日で横並びとなっています。
【2】米資産運用会社ロスチャイルド、イーサリアム投信に初投資
1908年に設立された米老舗資産運用会社ロスチャイルド・インベストメントは15日、イーサリアムの投資信託に初めて投資したことを明らかにしました。
なお、同社は「ロスチャイルド」の名を冠しているものの、ヨーロッパの貴族として有名なロスチャイルド家とは直接的な関係はないとされています。
ロスチャイルド社は、米大手仮想通貨投資会社グレイスケールが提供するイーサリアム投資信託(GETH)を26万5,302口購入。開示報告書によると、保有額は475万ドル(約5億1,800万円)相当となるようです。
また、ロスチャイルド社はグレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)についても、今回約8,000口を追加購入し、総保有口数を3万8,346口にまで拡大させています。
同社は2017年に初めてGBTCに投資したものの、その後に一旦全てのポジションを清算。2019年から再びGBTCへの投資を再開しており、今年1月にも追加購入していたことが明らかとなっています。
なお、機関投資家や著名投資家の仮想通貨投資が次々と明らかになる一方で、米大手メディアCNBCの人気経済番組「Mad Money」でMCを務め、投資指南役として高い人気を誇る元ヘッジファンドマネージャーのジム・クレイマー氏は15日、番組内で自身が保有するビットコインの半分を売却し、自宅のローンを返済したことを明らかにしています。
同氏は、昨年9月に1BTC=12,000ドル程度で50万ドルを投じてビットコインを購入しているため、その後のわずか半年間で約5倍のリターンを得ていると見られます。
本日、こちらからは以上です。