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Zaifも停止で、大手3社が新規登録停止の異常事態|ETF可否判断は発表待ち

本日2018年10月1日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、754,000円前後(時価総額:約13.04兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯とほぼ変わらない水準です。
日本時間9月28日午後4時台に、前週末の壁となった6,800ドルを一時超えたものの、再び跳ね返されて反落しました。
注目されていた米SECのビットコインETF可否判断は現時点までに発表がなく、材料不足の面があります。

本日の記事では、新規会員の登録受付を一時中止すると発表したテックビューロ社の動きと周辺の情勢、及び今後ますます普及するとの見方が広がるステーブルコインについて取り上げたいと思います。

 

【1】テックビューロも新規登録受付停止、大手3社が全て停止の異常事態に

70億円相当の仮想通貨流出事故を起こして去就が注目されているテックビューロ社は、9月28日夜に新規会員の登録受付を一時中止すると発表しました。

これにより2014年から国内仮想通貨業界をリードし、大きく盛り上がった昨年2017年の主役として各方面から羨望の目で見られていた大手3社、bitFlyer、コインチェック、テックビューロ(Zaif)が全て新規登録を停止するという異常事態となりました。

同社は新規登録停止の理由を流出事故対応に社内リソースを集中するためとしていますが、金融庁の意向を踏まえたものである可能性があり、6月の業務改善命令を受けて、既存顧客の点検や内部管理体制強化を理由に、「自主的に」新規登録の受付を停止したbitFlyerが3ヶ月以上経っても金融庁の同意を得られないためかいまだ登録停止を解除できていないことから、テックビューロ社の登録停止措置も長引くと見て良さそうです。

prtimes.jp

 

またテックビューロ社の取引所Zaifのビットコイン価格は、他社より2万円ほど安い価格(逆プレミアム)で取引されたまま一向に差が埋まらず、積極的にサヤ取りを仕掛ける層も限定されているようで、危機に備えて資金の流出が進んでいることが伺えます。

9月中の支援実行を前提に進めていたはずのジャスダック上場フィスコ社との買収話も、両社からいまだ何のリリースもなく、フィスコの株主からも不安の声が漏れ聞こえます。

今週は着地点を模索するテックビューロ、フィスコ、金融庁からの正式発表を待つ日々となりそうです。

 

【2】開発競争盛んなステーブルコイン、現状テザー(USDT)が圧倒的なシェア

世界の仮想通貨業界の各陣営が主導権を握ろうとせめぎ合っている分野の一つがステーブルコイン(米ドルなどの値動きと連動させた仮想通貨)です。

ステーブルコインはボラティリティを極限まで抑えることで、値動きを気にせずに保有したり、取引所間で早く安く送金したりでき、他の仮想通貨と交換する際の基軸通貨としての位置付けを担いつつあります。

Blockchain社の調査によれば、ステーブルコインの取引量は世界46の取引所で売買されている香港Tether社発行のテザー(USDT)が98%と圧倒的なシェアを持っており、これはビットコインの60%に相当する規模で、取引量では既に世界第2位の仮想通貨となっています。(時価総額では第8位)

一方、テザーに対しては同額の米ドルを本当に保管しているかや、発行したUSDTを用いた相場操縦などの疑惑も指摘されており、より透明性が高く信頼できるステーブルコインの開発競争が盛んとなっています。


デジタル法定通貨とも言えそうなステーブルコインは、政府や中央銀行が信用を裏付けするものではなく、あくまで一企業が発行するコインの担保として同額の米ドルなどを保管していると表明しているに過ぎず、常に信用問題が付きまといます。

また、簡単に送金したり他の仮想通貨と交換できることで、マネーロンダリングや税金逃れに悪用されていると指摘する声もあり、規模が大きくなるにつれ規制当局や立場を奪われる格好の金融機関などから睨まれやすくなります。

各種の問題点をクリアしていく必要はあるものの、利便性が高いステーブルコインは、仮想通貨資産のインフラとして今後ますます普及していくというのが大方の見方と言えそうです。

coinpost.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。