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仮想通貨マイナーに厳冬到来、最新のマイニング機器でも利益出せず

本日2018年12月12日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は378,000円前後(時価総額:約6.58兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。

市場参加者のマインドが悪化している中、ビットコインは特段の新規材料もなく、3,400ドル前後で上値の重い展開が継続しています。

本日の記事では、苦境に立たされるマイニング業者の最新動向について取り上げたいと思います。

 

【1】仮想通貨マイナーに厳冬到来、最新のマイニング機器でも利益出せず

マイニング利益に関するデータサイト「ASIC Miner Value.com(AMV)」によると、仮想通貨価格の下落が続く中、仮想通貨のマイニングに特化した集積回路「ASIC」を搭載したマイニング機器の収益環境が悪化していることが明らかとなりました。

中でも、マイニング参加者の多いビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)のハッシュ関数「SHA-256」に絞ると、電気代を差し引いた上で利益を出せているのは全52モデル中4モデルだけにとどまっています。

この4モデルの利益額も1日当たり0.48ドル~1.94ドル(12日12時時点)となっており、11月中旬の急落前に1日当たり4ドル~8ドル程度の利益を確保していたことを考えると、マイニング業者に冬の時代が訪れていることが分かります。

利益を出している4モデル中3モデルは、今年10月に発売されたばかりの最新機器ですが、同時期に発売された機器であっても利益を挙げられていないものは多くあります。

ビットコインの急落によって、旧型の機器を使っている中小マイニング業者の撤退は避けられない一方で、効率の良い最新機器を用意でき、ある程度体力もある大手業者は存続するとの見方が一般的でしたが、今回、最新機器でも利益を上げるのが難しくなりつつあることが明らかとなったことは、市場環境が想像以上に厳しさを増していることの表れと言えます。

jp.cointelegraph.com

こうした状況を示す出来事として、仮想通貨マイニングの最大手Bitmain(ビットメイン)が、イスラエルに置く研究開発センターを閉鎖することを発表。それに伴い、同施設のトップであり、ビットメインの営業・マーケティング部長を務めるGadi Glikberg氏と、従業員23人を解雇することを明らかにしています。

2016年に開設された同施設では、マイニングプールやブロックチェーンにAIを応用するプロジェクト等を進めていましたが、今回、仮想通貨市場の低迷を受けて、事業戦略の見直しを迫られたといいます。

仮想通貨の生命線とも言えるマイニングの環境が悪化し、回復の見通しも立たない中、当面、仮想通貨市場は不安定な動きが続くことになりそうで、2019年は業界再編の動きも活発になりそうです。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。