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ECB、CBDC預金金利の2段階設定を検討|中国大型ファンド、国内初のブロックチェーンETFを申請

本日2020年1月6日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は817,000円前後(時価総額:約14.82兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約10,000円高い水準です。
ビットコインは引き続き50日移動平均線付近では上値の重さが目立つものの、アメリカとイランの緊迫状態を受けた逃避需要が下支え要因となっている面もあり、日本時間6日11時頃に一時7,562ドルまで上昇しています。

本日の記事では、ECBが検討しているCBDC預金金利の2段階設定や、中国で申請された国内初のブロックチェーンETFについて取り上げたいと思います。

 

【1】ECB、CBDC預金金利の2段階設定を検討

欧州中央銀行(ECB)が3日に公表した、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)に関するワーキングペーパーの中で、預金金利を2段階に設定することを検討しているのが明らかとなりました。

ワーキングペーパーでは、CBDCについてリテール決済の効率化などをメリットとして挙げ、主に支払いのために利用されるべきとの見解が示されています。

その一方で、価値の保管場所としての利用には消極的で、金融危機時などに法定通貨売り・CBDC買いが加速することや、CBDCが過剰に継続保有されることに対して懸念が示されています。

こうした懸念点の対応策として浮上しているのが、預金金利を2段階に設定する仕組みです。

現在検討しているのが、一定の上限金額(3,000ユーロを想定)を設け、その枠内の預金を支払い用として通常金利を適用し、その枠から外れる部分に関しては価値の保管用とみなして、マイナス金利も含めた「魅力的でない」金利を適用するもので、これによりCBDCへの急速な資金流入と継続的な保有を防ぐ狙いがあるようです。

押し寄せる通貨のデジタル化の波に悪戦苦闘している様子がうかがえますが、過度な紙幣離れを防止したいとの思惑から、複雑で利便性の低い仕組みとなってしまっては元も子もないだけに、慎重な議論のうえで制度設計を進めてもらいたいものです。

jp.cointelegraph.com

【2】中国大型ファンド、国内初のブロックチェーンETFを申請

800億ドル(約8兆6,400億円)超の顧客資産を運用する中国のPenghua Fundがこのほど、ブロックチェーンETF(上場投資信託)の申請を行ったことがわかりました。

中国の金融監督機関である中国証券監督管理委員会(CSRC)によると、Penghua Fundが申請した「Penghua Shenzhen Stocks Blockchain ETF」は、上場しているブロックチェーン関連企業の株価バスケットと連動する商品で、認可されれば国内初のブロックチェーン関連のETFになるといいます。

coinpost.jp

中国では昨年末に、深セン証券取引所(SSE)によってブロックチェーン関連企業上位50社で構成される株価指数「Blockchain 50 Index」も立ち上げられるなど、習近平国家主席のブロックチェーン推進発言以降、同分野での新たな動きが活発化しています。

また、中国では2020年1月1日に「暗号法」が施行。同法律は、中国政府が暗号分野の技術管理や基準作りを進めるための大枠を定めたもので、具体的な運用は別途まとめられる細則で規定される見通しですが、暗号法の施行により中国のブロックチェーン関連の動きは一段と加速する可能性は高く、2020年もその動向に大きな注目が集まりそうです。

jp.cointelegraph.com

本日、こちらからは以上です。

 

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