本日2018年1月10日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,862,000円前後(時価総額:約31.27兆円)です。
昨日の同時刻帯より4万円ほど安い水準です。
ビットコインの相場は日本時間1月9日夕方から再び下落に転じました。
国別の価格乖離が相当広がっており、最も安い米ドル建てと円建ての乖離幅は約20万円、最も高い韓国ウォン建てと円建ての乖離幅は50万円ほどもあります。
常に20%ほど高い韓国ウォン建てはともかく、米ドル建てと円建ての乖離状況は気になります。
また、アルトコインではイーサリアムが独歩高の展開が続いています。
本日の記事では、今年2018年最も期待されるビットコインETFについての動きや、循環する投資マネーが集中して、イーサリアム(ETH)が10日間で2倍以上値上がりしている状況を取り上げたいと思います。
【1】ビットコインETFは一進一退か?ビットコイン先物市場は伸び悩み中
ビットコインの相場を押し上げる要因として今年2018年で最も期待されるのが、機関投資家を呼び込む起爆剤となり得るビットコインETFの誕生でしょう。
年明け早々、世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所(NYSE)が、米証券取引委員会(SEC)に対して、CMEとCBOTのビットコイン先物に連動するビットコインETFの上場認可申請を行なったと報じられています。
昨年12月には、NYSEのグループ企業であるNYSEアーカ取引所が、ETF大手ProSharesが設計するビットコインETFと、ショート・ビットコインETFの上場を計画し、SECに認可を申請をしたと伝えられていました。
ただ、ProSharesはSECが難色を示したことで、ビットコインETFの申請を一旦取り下げたという情報も出てきており、順調には進んでいないようです。
原市場となるCBOT、CMEのビットコイン先物市場の出来高も伸び悩んでおり、話が進むためにはもう少し時間が掛かりそうな気配ではあるものの、ETF実現の可能性が見えてくると、市場のムードが大きく変わってきそうです。
【2】イーサリアム(ETH)が急騰、循環する投資マネーが集中して加速
ビットコインが材料不足で振れ幅の大きいレンジ相場に入りつつある中、投資マネーは年明け以降、アルトコインの中で循環する展開を見せています。
年明け4日まで急騰したリップル(XRP)、ネム(XEM)はその後利食いに押されて下落の一途を辿る中、代わって大きく値を上げているのがイーサリアム(ETH)です。
年明けの8万円台から上昇し続け、本日には一部取引所で19万円台を記録するなど急騰しました。
一時リップル(XRP)に奪われたビットコインに次ぐ時価総額2位の座を、短期間で奪還した格好です。
Cryptocurrency Market Capitalizations | CoinMarketCap
仮想通貨の時価総額ランキング
- 1位:ビットコイン(BTC) …2,407億ドル
- 2位:イーサリアム(ETH) …1,323億ドル(BTCの約55%)
- 3位:リップル(XRP) …747億ドル(BTCの約31%)
イーサリアムは1月19日頃に、機能改善や分裂コインの付与が期待できるハードフォークが予定されているとされ、それを手掛かりに買われている面があるものの、上昇する仮想通貨を物色して循環する投資マネーが他の通貨から集まったことで一気に加速した感じがします。
ビットコインが再び上昇の勢いを取り戻すまで、しばらく同様の展開が続きそうな雰囲気です。
本日、こちらからは以上です。