CBOEがビットコイン先物を12月10日に先行上場｜米SECがICOを初摘発 - ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

本日2017年12月5日（火）時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、1,303,000円前後（時価総額：約21.79兆円）です。

昨日の同時刻帯より1.5万円ほど高い水準です。
ここ最近の中では比較的落ち着いた値動きとなっています。

本日の記事では、CBOEがビットコイン先物をCMEより先に上場する方針を発表したことや、米SECが詐欺的ICOを初摘発したニュース、100億円規模の国内ICO「COMSA」「QASH」で売り出されたコインの上場後の値動きなどを取り上げたいと思います。

米商品先物取引委員会（CFTC）がビットコイン先物上場を認める方針を発表したことを受け、CMEがビットコイン先物の上場日を12月18日に正式決定しましたが、同時に認可された米シカゴ・オプション取引所（CBOE）が米国東部時間12月10日18時に先行して上場する方針であることを発表しました。

CBOEは年内の取引手数料を免除するともしていて、早速、取引所同士の競争が始まっている模様です。

CBOEのビットコイン先物は、ウィンクルボス兄弟が経営する仮想通貨取引所ジェミニ・トラストと提携し、同取引所が実施するオークションレートで現金決済する仕様とされています。

ビットコイン先物上場日が間近に迫ってきた中、ブルームバーグは5日、ビットコイン先物は買いよりも空売りのチャンスを提供するとする記事をアップしました。

CBOEやCMEが創設するビットコイン先物市場に、どの程度の規模の投資家が参加し、市場にインパクトを与えるかは蓋を開けてみないと分かりませんが、仮想通貨を専門する取引所が世界中に乱立する黎明期から、一段階上のステージに入りつつあることは間違いなさそうです。

米証券取引委員会（SEC）は4日、ICOを通じて約17億円を騙し取った疑いがあるとして、米プレックスコープス社の資産を凍結した上、同社代表者を証券法違反常習者として起訴しました。

SECは同社が発行した仮想通貨「プレックスコイン」は証券であると定義し、容疑者が米連邦証券法の反詐欺条項、証券登録条項に違反したとしています。

これが詐欺的ICOに対しての初摘発事例となり、今後も証券法違反と見られるICO事業者に対しての摘発が続きそうです。

日本時間12月4日午後6時頃、テックビューロ社のICO「COMSA」で発行されたCMSコインが、同社の取引所Zaifに上場されました。

上場直後はアクセスが集中してサーバーがダウンする中、異常な高値を付けたり、売り出し価格（1CMS＝1米ドル）を割り込む場面があるなど、混乱の中でスタートしたものの、本日時点では115円〜135円前後と売り出し価格をやや上回る水準で推移しています。

これに先立ち、11月21日に上場したQUOINE社の「QASH」は、30円前後の売り出し価格に対して、60円前後でスタートし、一時160円前後まで上昇したものの、本日時点では110円前後の水準で推移しています。（売り出し価格の3-4倍）

今のところ、双方とも売り出し価格を上回る価格で推移していることから、まずは安堵の声が聞かれる一方、COMSAの販売集中時期（10月初頭）はビットコインが50万円前後で推移していたことから、ビットコインでCMSコインを購入するより、ビットコインのまま保有していた方が良かったという声も聞かれます。

QASHの売り出し時期（11月初頭）においても、ビットコインは80万円前後で推移していましたので、ビットコインでQASHコインを購入した人から見れば、見かけ程の利益率にはなっていない計算となりそうです。

本日、こちらからは以上です。