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デジタルゴールドとして成熟?BTCと金の相関係数が過去最高水準に|bitFlyer、20代・中長期目線のユーザーが拡大

本日2020年9月7日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,087,000円前後(時価総額:約20.08兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ハイテク株を中心とする米株式市場の大幅安で、金融市場の先行き不透明感が高まった中、ビットコインはサポートラインと見られていた11,100ドルを割り込むと下げが加速。

コロナショック後の仮想通貨高をけん引してきたイーサリアムやDeFiトークンの暴落も、投資家マインドを急速に悪化させる形となり、ビットコインは日本時間6日3時頃に一時9,850ドルまで下落する場面が見られました。

足元では再度10,000ドルの大台を回復しているものの、日足レベルでデッドクロスが示現していることから、コロナショック以降の高騰に対する本格的な調整局面入りも警戒されます。

本日の記事では、ビットコインと金(ゴールド)の相関性に関するブルームバーグのレポートや、bitFlyerが公表した2020年上半期の口座開設者の属性データを取り上げたいと思います。

 

【1】デジタルゴールドとして成熟?BTCと金の相関係数が過去最高水準に

米大手経済メディアのブルームバーグはこのほど、仮想通貨に関する月例レポートの中で、直近1年間におけるビットコインと金(ゴールド)の相関係数が、過去最高水準となる約0.77に上昇していると指摘しました。

相関係数とは2種類のデータ間の関係性を示す指標で、-1~1までの値を取ります。「-1」に近ければ近いほど負の相関(一方が増加するともう一方は減少)が強く、「1」に近ければ近いほど正の相関(一方が増加するともう一方も増加)が強いことを表します。また、「0」の場合、無相関(一定の関係性がない)を意味します。

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ビットコインと金の相関係数(ブルームバーグより)

レポートの中でブルームバーグは、ビットコインとゴールドには「限られた供給」「価値の保存」「ポートフォリオの多様化」「準通貨」という共通の要素があり、それが価格上昇を支えていると指摘しています。

こうした特徴を持つビットコインは、現在のような前例のない量的緩和の世界において、ゴールドと同様に高い評価を受けると主張。ビットコインは無数にある他の仮想通貨との普及競争にも勝利しており、「デジタルゴールド」としての成熟度が高まってきているとの見解を示しています。

また、ブルームバーグは価格が似た水準にあるビットコインとNASDAQ100指数を比較。ビットコイン価格がNASDAQ100指数に追いついた2017年10月頃には、ビットコインの260日ボラティリティはNASDAQ100指数のボラティリティの約7倍に達していたものの、同じく同様の価格水準にある現在は約2倍にまで低下しており、このこともビットコインが資産として成熟してきていることを示しているとしています。

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ビットコインの260日ボラティリティとNASDAQ100指数のボラティリティの比較

(ブルームバーグより)

その他、ブルームバーグは現在の仮想通貨市場について、多くの部分で2017年の過熱が繰り返されているとした一方で、分散型取引所(DEX)や分散型金融(DeFi)の普及などによって基盤は固まってきていると指摘。現在下落基調にあるビットコイン価格は、10,000ドルがサポートラインになると見ています。

【2】bitFlyer、20代・中長期目線のユーザーが拡大

日本の大手仮想通貨取引所bitFlyerは7日、2020年上半期(1~6月)に口座開設を行ったユーザーに関する属性データとアンケートの結果を公表しました。

bitFlyerによると、2018年上半期における日米欧の口座開設者はいずれも30~40代がメインだったものの、2020年上半期は20代の割合が18年比で2倍以上に増加。20代による口座開設の割合は、日本が全体の36%(18年上半期=18%)、アメリカが32%(同14%)、ヨーロッパが32%(同14%)となり、いずれも最多を占めたようです。

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日本の口座開設者の世代別シェア(bitFlyerより)

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アメリカの口座開設者の世代別シェア(bitFlyerより)

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ヨーロッパの口座開設者の世代別シェア(bitFlyerより)

また、bitFlterは2020年上半期に日本で口座開設を行った539名のユーザーに対し、仮想通貨投資を始めようと思った理由・目的についてのアンケートも実施。それによると、「将来性がありそうだから」が48.70%で最多となったほか、「今後利用が広がりそうだから」も29.20%で4番目に多い回答となっています。

さらに、「中長期的な運用に向いていそうだから」という回答が25.70%と、「短期的な利益が得られそうだから」(21.50%)を上回っており、将来性に期待する中長期目線のユーザーが拡大してきていることは、今後の仮想通貨市場にとってプラスとなりそうです。

その他、アンケートでは最も期待している仮想通貨についても質問。ビットコインが61%で最多となり、以下、イーサリアム(12%)、リップル(9%)、ネム(5%)と続いています。

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仮想通貨投資を始める目的・理由(bitFlyerより)

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。