本日2021年6月2日（水）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は4,000,000円前後（時価総額：約75.30兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べてほぼ同水準です。
ビットコインは、概ね36,000ドル～37,000ドル付近で小動きとなっています。
本日の記事では、英国内初となるビットコインETP上場の話題や、英オンライン銀行Starling Bankが仮想通貨取引所への送金処理を一時停止したとの報道を取り上げたいと思います。
【１】英仮想通貨投資会社ETCグループ、国内初のビットコインETP上場へ
英国の仮想通貨投資会社ETCグループは、ロンドンとパリのAquis Exchange（アクイス取引所）が運営するMTF（多国間取引施設）にて、6月7日にビットコインETP（上場投資商品）「BTCetc」を上場することを発表しました。これにより、イギリス国内で初めてビットコインETPが提供されることとなります。
なお、BTCetc自体は昨年6月に独電子取引プラットフォームのXETRAに初めて上場。その後も今年1月にスイス証券取引所（SIX）、同6月1日に仏パリと蘭アムステルダムの証券取引所ユーロ・ネクストに上場先を拡大しており、今回もその一環の動きとなります。
BTCetcは現物ビットコインに100％裏付けされたETPで、プロ投資家のみが購入することができます。取引は米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフランで行うことができ。償還時はこれらの通貨のほか、ビットコインで受け取ることも可能となっています。また、取引の清算機関はスイス証券取引所傘下のSIX x-clearが担当します。
ETCグループのブラッドリー・デュークCEOは、「多くの投資家がインフレヘッジ手段として、BTCetcのような安全な仮想通貨ETPをポートフォリオに加えることのメリットを認識している」とコメント。
機関投資家にとって現物仮想通貨は管理面での手間やリスクがネックだとされる中、ETCグループの独自調査によると欧州ではプロ投資家の53％がETP経由でのビットコイン取引を希望しているといい、ETPへのアクセス性が増すことで投資家層の拡大に繋がる可能性がありそうです。
【２】英Starling Bank、預金者の仮想通貨取引所への送金を一時停止
英国に本拠を置くオンライン銀行Starling Bank（スターリング・バンク）が、利用者による仮想通貨取引所への送金を一時的に停止していることを明らかにしました。
Starling Bankは、2014年に設立されたチャレンジャーバンク(銀行免許を持つオンライン銀行スタートアップ）のひとつで、アプリによるオンライン預金口座管理の利便性が人気を集め、現在200万以上の口座が開設されています。
同行の広報担当者は今回の送金停止措置について、「一部の仮想通貨取引所への支払いで金融犯罪が疑われる取引が確認されている。利用者保護を目的とした一時的措置であり、「Starling Bankに限らず全ての銀行に関わる問題」だと説明。
送金停止措置は、強化された決済審査プロセスを導入したうえで、今月23日に解除するとしています。
英国ではデジタル資産関連のサイバー犯罪や詐欺事件が増加傾向にあり、2020年における仮想通貨詐欺は5,581件、被害額は推定1億1,300万ポンド（175億4,000万円）に拡大。2021年はさらに被害が広がると見られており、今年1月だけでも被害件数は720件以上に上っています。
先週には、英銀行大手のナショナル・ウエストミンスター銀行も、今年第1四半期に記録的な数の仮想通貨詐欺の報告を受けたことから、顧客に対して注意喚起を実施。仮想通貨ウォレットは自分で直接管理し、大きな利益を約束するような勧誘には注意するよう促しています。
また、英国の金融規制を行う「FCA（金融行為監督機構）」に登録された仮想通貨関連企業とのみ取引を行うよう推奨。現在、FCAに登録されている仮想通貨関連企業は、Ziglu、Gemini Europe Services、Gemini Europe、Digivault、Archaxの5社のみとなっています。
本日、こちらからは以上です。
