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BTCは重要レジスタンスを突破、この後も上昇は続くのか?|オーストリアの2500店舗で仮想通貨決済が可能に、実需確認で本格導入へ

本日2020年7月28日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,060,000円前後(時価総額:約21.39兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約80,000円高い水準です。
長く続いた持ち合いを上抜けし、上昇に弾みがつくビットコインは、重要なレジスタンスラインとして意識されていた10,500ドルを突破すると、一段と買いが加速。日本時間28日7時頃には一時11,417ドルまで上値を伸ばし、年初来高値を更新しています。

本日の記事では、久しぶりの大幅上昇を見せたビットコイン相場の動向や、オーストリアでの仮想通貨決済の導入事例を取り上げたいと思います。

 

【1】BTCは重要レジスタンスを突破、この後も上昇は続くのか?

今年5月頃から9,000ドル台を中心とした持ち合い相場に突入し、動意の乏しい状況が続いていたビットコイン。

しかし、米金融取引業規制機構(FINRA)が、米仮想通貨投資会社グレイスケールのビットコインキャッシュ(BCC)とライトコイン(LTC)の投資信託を承認。また、イーサリアム(ETH)の大型アップデート「ETH2.0」のメインネット稼働に向けた最終段階となるパブリックテストのローンチ日が、8月4日と正式に発表されたことなどから、BTCと相関性の高い主要アルトコインが先行して上昇。

ビットコインもこうしたアルトコインの動きに追随し、長く続いた持ち合いを上放れすると、過去1年間で何度も跳ね返され、重要レジスタンスラインとして意識されてきた10,500ドルもあっさりと突破する展開となっており、市場では本格的な強気相場の到来への期待感が高まっています。

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BTC/USDのチャート(Tradingviewより)

仮想通貨データ企業グラスノードは、今回の10,000ドルの回復はすぐに下落に転じたこれまでとは大きく異なるものになると指摘し、今後も上昇が続く可能性があると見ています。その理由として、「Bitcoin days destroyed(ビットコイン・デイズ・デストロイド:BDD)」が低い数値にあることを挙げています。

「BDD」は、ビットコインを使った経済活動の実態を取引量より正確に表すことを目指したもので、コインが最後に動いてからどの位の時間が経過しているかを基にしています。例えば、7BTCを10日間保有した後に動かした場合、70BDD(7BTC×10日)と表され、この数値が高ければビットコインを大量に持つ長期保有者が売却で利益を得ていることを意味するため、天井が近いと捉えることができるとされています。

5月と6月に10,000ドルを一時回復した際には、BDDは大きく跳ね上がり、結果的に上昇は長続きしませんでしたが、今回はBDDの増加が見られていないといい、上昇の流れがしばらく継続する可能性がありそうです。

また、この1ヵ月ほどは、値動きの良かった株式市場やゴールドと比べて不人気な状況にあったビットコインですが、今回の急騰によって日米のTwitterでハッシュタグ「#ビットコイン」「#bitcoin」がそれぞれトレンド入りするなど、世間の関心が再び高まりつつあることも追い風となりそうです。

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Bitcoin Days Destroyed(glassnodeより)

一方で、注意したいのが米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物に「窓(ギャップ)」が開いている点です。先週末の終値9,645ドルに対し、始値が9,925ドルとなっており、280ドルの大幅な窓が開いた状態にあります。

明確な根拠のない「アノマリー」ではあるものの、株式などの金融市場では高い確率で窓埋めが起きる傾向にあり、ビットコイン市場でも90%以上の確率で窓埋めが行われてきたというデータもあります。

もちろん窓埋めは絶対に起きるわけではありませんが、久々の大きな上昇で冷静さを欠きやすい局面だけに、頭の片隅には置いておきたいところです。

coinpost.jp

【2】オーストリアの2500店舗で仮想通貨決済が可能に、実需確認で本格導入へ

オーストリア最大のMVNO(移動体通信事業者)である「A1」はこのほど、自社の決済システム「A1 Payment」に仮想通貨決済を導入することを発表しました。

同社は、2019年から仮想通貨決済のテスト運用を7つの小売店舗で行っていましたが、その中で実需が確認できたことから本格的な導入を行う考えで、対象は2,500店舗以上にまで拡大する見通しとなっています。

決済に利用可能な仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ステラ(XLM)、DASH(ダッシュ)など、比較的リスクの低いものを例示。また、店舗は支払われた仮想通貨をユーロに変換した形で受け取ることが可能で、価格変動リスクを抑えることができるようです。

A1社プレスリリース

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。