ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

エルサルバドルでビットコイン法が施行、法定通貨採用が開始|独ユニオン・インベストメント、ファンドへのビットコイン組み入れ検討

本日2021年9月8日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は5,100,000円前後(時価総額:約96.57兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約620,000円安い水準です。
日本時間7日12時頃に一時52,944ドルと、約2ヵ月ぶりの高値水準を回復したビットコインですが、その後は一転して急落。8日0時頃には、一時42,830ドルまで下げ幅を拡大する場面が見られました。

本日の記事では、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化初日の話題や、独大手資産運用会社ユニオン・インベストメントが運用ファンドへのビットコイン組み入れを検討しているとの報道を取り上げたいと思います。

 

【1】エルサルバドルでビットコイン法が施行、法定通貨採用が開始

中米のエルサルバドルは現地時間7日午前0時(日本時間同午後3時)、ビットコインを法定通貨のひとつとする「ビットコイン法」を正式に施行し、世界で初めてビットコインを法定通貨として採用する初めての国となりました。

ただ、記念すべき1日となるはずだった初日から複数のトラブルに見舞われており、世界初のビットコインの法定通貨化は前途多難なスタートを切る形となっています。

jp.cointelegraph.com

具体的には、7日午前0時から政府発行の公式ウォレット「CHIVO(チボ)」のダウンロードが可能となる予定であったものの、開始直後から米国のアップルとグーグル、中国のファーウェイ(華為技術)が提供するアプリ配信サイトでダウンロードできない事態が発生しています。

その後、ファーウェイではダウンロードが可能になったものの、今度はサーバーの容量不足によってアプリの利用者登録を進められないという問題が発生。これを受けてエルサルバドル政府は、一時的にサーバー接続を解除し、より大容量のサーバーへの切り替えを行っています。

現在は3サイト共にダウンロードが可能となり、初期セットアップもできるようになっているものの、今後の運用に不安を残す船出となっています。

一方、SNS上ではエルサルバドルのスターバックスやマクドナルドにおいて、実際にビットコインで決済を行うシーンの映像を投稿する人も見られています。

なお、エルサルバドルのブケレ大統領は、ビットコイン法の施行に先立つ今月6日、国として計400BTC(約20億円)を購入したことを発表。さらに、7日にビットコインが急落した局面で150BTCを追加購入し、国の保有量が計550BTCとなったことを明かしています。

 

【2】独ユニオン・インベストメント、ファンドへのビットコイン組み入れ検討

ドイツの大手資産運用会社ユニオン・インベストメントは6日、富裕層向けの複数の投資ファンドに、ビットコインを組み入れる計画があることを明らかにしました。

ユニオン・インベストメントは、フランクフルトに拠点を置くドイツの金融大手DZ Bankグループ傘下の資産運用会社で、6月30日時点での運用資産は5,070億ドル(約55兆9,200億円)に上ります。

ブルームバーグの報道によると、同社でポートフォリオマネージャーを務めるダニエル・ベイス氏は、ビットコインが株式や債券などの伝統的な資産との相関関係が低いことを理由に、「個人投資家向けのいくつかのファンドに最大1%~2%のビットコインを追加することを検討している」とコメント。投資開始時期は確定していないものの、今年の第4四半期(10月~12月)になる可能性が高いとしています。

また、同氏は新しいファンドを立ち上げるのではなく、既存ファンドに少量の仮想通貨を追加するだけであり、ファンドのリスクプロファイルには変化はないと強調しています。

ドイツでは今年8月、機関投資家向けファンドに当たる「スペシャルファンド(Spezialfonds)」が、仮想通貨投資を行うことを可能とする新しい法律が施行。これにより、現在3,000以上ある既存のスペシャルファンド(運用資産額約1.8兆ユーロ)だけでなく、金融機関・年金基金・保険会社などが新たに立ち上げるスペシャルファンドについても、ポートフォリオの最大20%を仮想通貨に投資できるようになっており、今後も同様の動きが広がることが期待されています。

jp.cointelegraph.com

本日、こちらからは以上です。

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。