本日2022年6月29日（水）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は2,700,000円前後（時価総額：約52.75兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べて50,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間29日午前9時過ぎにかけて20,130ドル付近へと下落しました。現時点では20,300ドル付近に落ち着いています。
本日の記事では、米ゴールドマン・サックスが、コインベースの投資判断を引き下げた話題や、仮想通貨取引所FTXが米取引アプリ運営会社ロビンフッドの買収を検討していることに関する話題を取り上げたいと思います。
【１】米ゴールドマン・サックス、コインベース株の投資判断を売りに格下げ
米情報サービス大手「ブルームバーグ」は27日、米投資銀行大手「ゴールドマン・サックス」が、米大手仮想通貨取引所「コインベース・グローバル」の投資判断を「中立」から「売り」に格下げしたと報じました。
ブルームバーグが入手したゴールドマン・サックスのアナリスト、ウィル・ナンス氏のメモによると、今回の格下げの理由を「仮想通貨価格の継続的な下降に起因する」と指摘。更に、コインベースが「個人投資家によるトレーディング活動が枯渇するにつれ、その結果として生じるキャッシュバーンを食い止めるために、コストの大幅削減を実施する必要がある」との見方を示しています。
また、ゴールドマン・サックスが発表した27日付のレポートの中でウィル・ナンス氏らは、「現在の仮想通貨相場と取引量（の下落）は、収益の更なる悪化を意味し、2022年の売上高は前年比61％減となるだろう」とも分析しています。
コインベースは2021年4月14日、ナスダック市場に上場した際、上場前の参照レート250ドルを大きく上回り、381ドルの初値を記録。推定時価総額は1,000億ドルに達するなど、2012年の米IT大手「フェイスブック（現メタ）」に並ぶ大型上場として注目されました。しかし、同年11月以降株価は下落を続け、現時点で51.20ドルと高値から85％急落、時価総額も125億ドルを下回る状況となっています。さらに、コインベースでは今月に入り全従業員の18％に相当する1,100人の人員削減も発表しています。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、景気後退の懸念から「仮想通貨の冬」が長期化する可能性についても言及しており、コインベースでは今後の業績悪化への対応の為に更なる人員削減が必要となる可能性もありそうです。
【２】仮想通貨取引所FTXがロビンフッドの買収を検討か
米情報サービス大手「ブルームバーグ」は27日、大手仮想通貨取引所「FTX」が米取引アプリ運営会社「ロビンフッド」の買収を検討していると報じました。なお、買収金額や時期などの詳細は明らかとなっていません。
FTXのサム・バンクマン・フリードCEOは買収に関して、「ロビンフッドのビジネスには展望がある。彼らと提携できる可能性について興奮している」とコメントする一方、ロビンフッドとM&Aに関して活発な会話はない」と述べており、現時点でFTX側はロビンフッドに対して買収提案を持ちかけておらず、買収に動かない可能性もあるようです。
ただ、FTXは今月17日、カナダへの進出の足掛かりとして同国内の仮想通貨取引所「Bitvo」を買収を発表。さらに、21日には米大手仮想通貨レンディング会社「BlockFi（ブロックファイ）」に2億5000万ドル（約337億円）の融資枠を設ける支援策を発表するなど、仮想通貨業界の低迷が続く中、仮想通貨関連企業や周辺ビジネスとの関連を強め、規模の拡大を続けています。
一方、ロビンフッドでは、2022年1月～3月期の純営業収益は前年同期比で43％減少し、正社員を9％削減することを発表していました。
なお、米証券取引委員会（SEC）の書類によると、FTXは5月13日までにロビンフッドの株式を5627万3469株（7.6％に相当）を取得していました。当時サムCEOは、株式の購入について「魅力的な投資」と述べており、ロビンフッドの経営に参加する意図はないと語っていました。
本日、こちらからは以上です。
