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仮想通貨取引所バイナンス、北朝鮮系ハッカー集団の不正収益を凍結|ロシア議会、デジタル・ルーブル導入に関する法案を修正

本日2023年5月26日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は3,690,000円前後(時価総額:約71.60兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて30,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間26日午前10時過ぎにかけて25,800ドル付近へと軟調に推移しています。現時点では26,400ドル付近に落ち着いています。

本日の記事では、仮想通貨取引所バイナンスが、米法務執行機関と協力し、北朝鮮ハッカーらの不正収益を押収したことに関する話題や、ロシア議会がCBDC導入に向けた法案を修正したことに関する話題を取り上げたいと思います。

【1】仮想通貨取引所バイナンス、北朝鮮ハッカー集団の不正収益を凍結

仮想通貨取引所「バイナンス」は、米国の法執行機関を支援して、北朝鮮のサイバー犯罪に絡む4つの団体と1人の個人による「不正収益活動」を阻止し、仮想通貨440万ドル(約6.1億円)相当の押収に協力したことを明らかにしました。

バイナンスの広報担当者は「悪意のある国家アクターを我々のプラットフォームで継続的に監視し、法執行機関と協力している」とコメントしています。

財務省の外国資産管理局(OFAC)は、北朝鮮政府を悪意あるサイバー活動により支援しているチニョン情報技術協力会社、平壌自動化大学、第110研究センター、技術偵察局及びチニョンの海外北朝鮮労働者代表団の家族への給与支払いに関与していると推定されるキム・サンマン氏に対して制裁を行うとの声明を発表しています。

財務省によると、技術偵察局は「北朝鮮の攻撃型サイバー戦術とツールの開発を主導している」とされ、北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」と関連するいくつかの部門を運営していると分析しています。
ラザルスは、北朝鮮系のハッカー集団の中でも特に精力的に活動し、高度な技術を有するとされており、2014年11月には映画製作会社「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」に対する大規模なサイバー攻撃を実行。俳優やスタッフらの個人情報を大量に流出させています。また2016年2月には、バングラデシュ中央銀行から総額9億5,100万ドル(約1,328億円)を不正に送金させることに成功。さらに、昨年3月に発生したベトナムのゲーム制作会社が開発した人気オンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」へのサイバー攻撃により6億ドル(約838億円)を流出させた事件にも関与したとされています。

▼(参考)仮想通貨取引所バイナンス 北朝鮮のハッカー関連の不正収益440万ドルを凍結 | 米法執行機関と協力

【2】ロシア議会、デジタル・ルーブル導入に関する法案を修正

ロシアの通信社「インタファクス通信」は22日、ロシア連邦議会の下院金融市場委員会がロシアのCBDC(中央銀行デジタル通貨)デジタル・ルーブル導入に関する法案の修正案をまとめたと報じました。

インタファクスによると下院議会は、中央銀行の権限と責任の明確化、デジタル・ルーブルを扱う際の非居住者への大幅な免除の導入、「デジタル・ルーブル・プラットフォーム」という言葉の広告利用の制限について修正を提案するようです。

本法案は2023年3月に第一読会を通過し、当初は4月までに法制化を終えてCBDCの試験運用を開始する予定でした。しかし、法案についての議論の継続から期限が延期されていました。インタファクスによると法案は7月末までに次の読会に進む予定のようです。

隣国ベラルーシ共和国でも自国のCBDCの為のパイロット実験を進めていることが報じられています。

同国国立銀行のパヴェル・カラウル総裁によると、2023年末までにデジタル・ベラルーシ・ルーブルの発行について決定する予定のようです。

同氏によると、「年末までに議論・協議を経て、CBDCを我が国に導入する可能性と実現性を決定する」とコメントしています。更に、プロジェクトが進行した場合、パイロットプログラムを「狭い範囲の参加者、すなわち銀行や個人を対象に実験を行う」ことも計画していると述べています。

▼(参考)ロシア議会 デジタル・ルーブル法案で修正案を提出

本日、こちらからは以上です。

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