ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

ロシアのスベルバンク、初のデジタル通貨取引を来月実施へ|エルサルバドル財務相、BTC保有に否定的なメディアへ反論

本日2022年6月17日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は2,700,000円前後(時価総額:約52.52兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて220,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間17日午前8時過ぎにかけて20,260ドル付近へと下落しました。現時点では20,400ドル付近に落ち着いています。

本日の記事では、ロシア最大の商業銀行スベルバンクが、同行初のデジタル通貨取引を来月にも実施するとの話題や、エルサルバドルの財務相が、国家財政によるビットコインの保有に否定的なメディアへ反論したことに関する話題を取り上げたいと思います。

【1】ロシアのスベルバンク、初のデジタル通貨取引を来月実施へ

ロシアの銀行最大手「スベルバンク(ロシア連邦貯蓄銀行)」は15日、7月中旬までに同行独自のデジタル資産プラットフォームでデジタル通貨取引を実施する準備を進めていることを明らかにしました。

同行の執行委員会副会長を務めるアナトリー・ポポフ氏は国営タス通信とのインタビューで、2022年春にようやくロシア銀行(中央銀行)からデジタル資産ライセンスを受けたと語り、「私たちは、分散型台帳技術のような新しい技術の開発を注視している。ブロックチェーン技術がどのように発展していくかを研究している。我々のプラットフォームはすでに受け入れテストに合格しており、最初の取引は1ヶ月以内に行われる予定だ」とコメントしました。

ロシアでは、2022年1月よりデジタル金融資産(DFA)法が施行され、ロシア銀行(中央銀行)から認可を受けた事業者のみ仮想通貨等のデジタル金融資産の発行が可能となっていました。
またスベルバンクは、かねてよりブロックチェーン技術の研究に取り組んでおり、当初2121年春までにロシアの法定通貨ルーブルと1:1で連動するステーブルコイン「スベルコイン」の発行を計画していました。

なお、ロシアでは、ロシア銀行が中心となり、リテール型のCBDC(中央銀行デジタル通貨)「デジタル・ルーブル」の発行に向けた研究も進んでいます。ロシア第二位の商業銀行「VTB銀行」では、デジタル・ルーブルを利用したデジタル資産の購入テストを2022年9月にも実施することを発表。更に、来年にはVTB銀行のアプリを通じて一般のユーザーもデジタル・ルーブルを購入可能とする予定も報じられています。

jp.cointelegraph.com

【2】エルサルバドル財務相、BTC保有に否定的なメディアへ反論

エルサルバドルのアレハンドロ・ゼラヤ財務相は13日、ビットコイン(BTC)を法定通貨とし、国家予算で買い増しを続ける同国の戦略を批判するメディアに対して、ビットコイン価格の下落が国家の財政に与える影響を「非常に軽微」と語りました。

エルサルバドルは、2021年9月に世界で初めてビットコインを法定通貨として扱うことを認め話題となりました。
仮想通貨ポートフォリオトラッカーを利用した同国のビットコイン購入履歴及びナジブ・ブケレ大統領の発表などによると、エルサルバドル政府は、2021年9月6日~2022年5月9日の間に10回ビットコイン購入しており、保有数は合計で2,301BTC、平均購入価格は45,171ドルとなっています。
また、直近では5月9日に500BTCを1,530万ドル(平均購入価格30,744ドル)で購入しています。

現在でも、エルサルバドルでは国家予算でビットコインを買い続けていますが、一部報道によると、仮想通貨価格の下落により同国が保有するビットコインの価値は約4,000万ドル(約54億円)減少していると報じられるなど、国家財政の健全性を懸念する声も多数聞かれます。
これに対してゼラヤ財務相は、「4,000万ドルは国家予算の0.5%に満たない程度」と述べた上で、「所有するビットコインの価値は4,000万ドル減少しているが、我々は売却していない。これはあくまで含み損だ」と強調しています。

ただ、ビットコイン価格の下落が財政に及ぼす影響は軽微とする一方で、ゼラヤ財務相は、エルサルバドルのリーダー達が「今はビットコイン債を発行するタイミングではない」と考えてると語っており、同国の財政リスクを懸念する声は今後も続きそうです。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。