本日2018年6月8日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、841,000円前後(時価総額:約14.37兆円)です。
昨日の同時刻帯より1万円ほど安い水準です。
7,800ドルの壁を超えられず、反落しています。
本日の記事では、米コインベースが金融ライセンス保有企業を買収し、SECの認可ブローカーとなる準備を進めている状況と、マイニング世界最大手である中国Bitmain社が明かした昨年の売上高などについて取り上げたいと思います。
【1】米コインベース、企業買収によりSEC認可ブローカーへ
米国最大の仮想通貨事業者コインベースは、SEC認可ライセンスを持つ企業を買収することで、証券分野の金融商品を取り扱う準備を進めていることを明らかにしました。
ブローカーディーラー業などのライセンスを持つキーストーン・キャピタル社、ヴェノベート・マーケットプレイス社、デジタルウェルス社の3社を既に買収済みで、金融当局の認可を待っている段階と説明しています。
SECのジェイ・クレイトン委員長は6日、CNBCのインタビューの中で、全てマイニングで新規発行されるビットコインは証券ではないが、ICOで販売されたものは全て証券であるとの考え方を改めて示しており、コインベースも証券とみなされる可能性があるイーサリアムを取り扱っています。
今回のコインベースの動きは、SECの見解に対して正面から対応するものであり、ビジネス範囲をより拡大していくための着実な一手と言えそうです。
また、コインベースと同じく、NY州での仮想通貨事業ライセンスを持つ米Circle社も、2月に買収した大手仮想通貨取引所PoloniexをSECの認可取引所にするための交渉を正面から進めつつ、銀行ライセンスの取得も目指していると伝えられています。
規制を回避するのではなく、正面から金融当局の認可を得ようとする動きは、業界の信頼向上のためにも好ましく、認可が得られれば相場にもプラスに働きそうです。
【2】マイニング最大手Bitmain社の昨年売上は25億ドル、追う構えのGMO
世界最大シェアを有する中国大手マイニング関連業者Bitmain社(ビットメイン)は、ブルームバーグのインタビューで、昨年の売上高が25億ドルであることを明かしました。
多くの業者が採用するマイニング機器「Antminer」の販売利益が主と見られ、多数の参加者でマイニング収益を分け合うマイニングプールの管理手数料なども加わる見込みです。
ブルームバーグは、同社の企業価値は88億ドル、共同創業者2名の持ち株の価値は53億ドルと試算しています。
現時点では具体的なIPO計画はないとしながら、出資しているベンチャーキャピタルの換金機会を作るため、香港かドル建て海外市場に上場する可能性があるようです。
現代のゴールドラッシュ・ツルハシ販売ビジネスの大成功モデルといえる同社をターゲットに据えて猛追する構えを見せる代表格が、北欧にマイニング施設を建設した他、100億円近く掛けて新型マイニング機器を開発・販売開始したGMOです。
ビットコインの価格や人気に大きく左右されるビジネスモデルであるため、昨年のベストな時期は逸したのが痛手ですが、引き合いは今のところ好調な模様で、今後の売上高開示が待たれます。
本日、こちらからは以上です。