本日2020年10月8日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,127,000円前後(時価総額:約20.86兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ドナルド・トランプ米大統領がTwitterで、大統領選が終わるまで追加経済対策の協議を停止するよう指示したことを明かしたのを嫌気し、ビットコインも一時売りが強まる場面があったものの、概ね10,500ドル~10,800ドルの狭いレンジ内での値動きにとどまっています。
本日の記事では、米仮想通貨ヘッジファンド大手Pantera Capitalの投資戦略についての話題や、米宇宙旅行会社Virgin Galactic会長のビットコインに関する見解を取り上げたいと思います。
【1】米仮想通貨ヘッジファンドのPantera、DeFi銘柄への投資を重視
米仮想通貨ヘッジファンド大手Pantera Capital(パンテラ・キャピタル)は6日、オンラインイベントを開催し、その中で同社の投資戦略としてDeFi(分散型金融)関連銘柄への投資を重視していることを明かしました。
イベントの中でパンテラは、市場参加者の多くがビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)ような価値の保存手段や決済手段として利用される銘柄への投資を重視していると指摘。現在の市場におけるウエイトは、価値の保存手段や決済手段として利用される銘柄が83%、DeFiやスマートコントラクトに関連した銘柄が17%になっているとしています。
一方で、自身はスマートコントラクトやDeFiに関連した銘柄への投資を重視していく考えを表明。2017年から運用している「Pantera Digital Asset Fund」のポートフォリオは、価値の保存手段や決済手段として利用される銘柄を26%、DeFiやスマートコントラクトに関連した銘柄を74%にしていく方針で、特にDeFiを重視するとしています。
DeFiについてはこの数ヵ月における急激な市場の拡大から、バブルを指摘する声も多く聞かれていますが、パンテラは「バブルではなく、金融の未来」だと主張しており、今後のさらなる成長を見込んでいるようです。
なお、今年9月にパンテラが投資家に送ったレターによると、運用ファンドの年初来(1~8月)のパフォーマンスは、「Pantera Digital Asset Fund」が+168%、「Pantera Long-Term ICO Fund」が+270%、「Pantera ICO Fund」が+323%、「Pantera Bitcoin Fund」が+61%となっています。
特に、「Pantera ICO Fund」はYFIやLUNA、DOT、AMPなどDeFi関連銘柄に多く投資しているため、昨今のトークン価格の急騰で大きな利益を上げたものと見られます。
【2】米宇宙旅行会社Virgin会長、「BTCの値動き気にする必要ない」
元Facebookの幹部で、現在は米宇宙旅行会社Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の会長を務めるチャマス・パリハピティヤ氏はこのほど、ビットコインの短期的な値動きを気にする必要はないとの見解を示しました。
米大手メディアCNBCの経済ニュース番組Squawk Box(スクワーク・ボックス)に出演したパリハピティヤ氏は、ビットコインを伝統的な金融システムに対するヘッジ手段として考えていると主張。
そのうえで、「ビットコイン価格を気にすればするほど、客観的な考え方はできなくなり、他の市場と連動しているように見えてくるだろう。しかし、現在の金融システムとは全く異なる理念に基づいており、根本的に違っている」との見解を示しています。
また、ビットコインへの投資を株式投資と同じ戦略で行うことには懸念を表明。そもそも相関性や関係性がないため、「株などをイメージしてビットコインの値動きに悩まされれば、最終的には失敗に繋がる」としています。
同氏はビットコインへの具体的な投資方法として、将来の予期せぬ出来事に対する保険として、ポートフォリオの1%をビットコインに振り向け、どこかにしまって気にしないでいることを推奨。
保険であるため、それを使う日が来ないことが望ましいものの、もし仮にその時が来てビットコインの価格が引き上げられれば、多くの人に富が再分配されるとしています。
本日、こちらからは以上です。