ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

イーロン・マスク氏に翻弄されたBTC市場、今後もその動向に注目|HF大手ブリッジウォーター、新ファンドへのBTC組み入れを検討

本日2021年2月1日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は3,500,000円前後(時価総額:約65.15兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて50,000円安い水準です。
先週末のビットコインは、カリスマ起業家イーロン・マスク氏のTwitterを巡る思惑で歴史的な乱高下を見せる場面が見られたものの、終わってみれば往って来いの展開となり、週明け時点では34,000ドル付近に落ち着いています。

本日の記事では、先週末の相場急変の要因となったイーロン・マスク氏の動向や、ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエイツの新ファンドに関する話題を取り上げたいと思います。

 

【1】イーロン・マスク氏に翻弄されたBTC市場、今後もその動向に注目

わずか15分で約15%急騰するなど、歴史的な乱高下を見せた週末のビットコイン市場。そのきっかけとなったのは、米電気自動車大手テスラや米宇宙開発大手スペースXの創業者イーロン・マスク氏による、自身のTwitterプロフィールの変更でした。

日本時間29日17時半頃、マスク氏が約4,400万のフォロワーを抱えるTwitterのプロフィール欄に「#bitcoin」と記載。この変更の数分後に価格の急騰が始まりますが、これはいま世界最注目のカリスマ起業家が、ついにビットコインの購入に動くのではないかとの思惑が広がったことによるものだと考えられます。

また、プロフィール変更との関連性は定かではありませんが、同じ時間帯に「In retrospect, it was inevitable(振り返ってみると、それは避けられないことだった)」などとツイートしたことも、こうした思惑が広がる一因になったと見られます。

なお、実際にマスク氏がビットコインの購入に関する発言を行ったわけではなく、あくまでも市場の憶測に過ぎないことから上昇は長続きせず、結局ビットコイン相場は週明けの段階ではほぼ往って来いの展開となっています。

 

これまでマスク氏は、知人からもらった「0.25BTC」のみを保有しており、自らビットコインを購入したことはないことを公に語ってきました。

ただ、マスク氏は昨年12月末に、会社の準備資金の一部をビットコインに充てているマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOと、テスラが抱える資産のビットコインへの転換を巡ってTwitter上で意見交換を行うなど、最近はビットコインへの関心をうかがわせる言動をたびたび見せています。

マスク氏が実際にビットコインの購入に動く可能性を必ずしも否定できないだけに、当面はその動向に市場の注目が集まることは間違いなさそうです。

 

jp.cointelegraph.com

【2】HF大手ブリッジウォーター、新ファンドへのBTC組み入れを検討

運用資産約1,600億ドル(約16兆7,500億円)を誇る世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツはこのほど、顧客向けのニュースレターの中で、今後立ち上げ予定の新ファンドの投資対象にビットコインを加える可能性があることを明らかにしました。

ブリッジウォーターが立ち上げを検討している新ファンドは、法定通貨価値の下落リスクに備えるプロテクションを提供するものになるといい、“デジタルゴールド”として注目されるビットコインにも白羽の矢が立ったものと見られます。

coinpost.jp

ブリッジウォーターの創業者である著名投資家レイ・ダリオ氏は元々、ビットコインに否定的な発言を繰り返してきた人物として知られており、昨年11月時点でもビットコインが価値保存手段として金(ゴールド)を代替することはなく、通貨としても普及しないとのスタンスを示していました。

ただその後、ビットコイン価格が急騰する中で、ダリオ氏は「ビットコインについて何か見落としているかもしれない。間違いがあるなら教えて欲しい」と発言するなど態度を軟化。現在は肯定的な見解を繰り返すようになっています。

ダリオ氏は先月28日に公表したエッセイ「What I Really Think of Bitcoin(私がビットコインについて考えている本当のこと)」でも、ビットコインについて「コンピューターでプログラムされた新しいタイプのマネーを発明し、約10年間に渡って機能し、マネーとしても価値の保存手段としても急速に人気が高まっている。これは驚くべき成果だ」と称賛。

また、ビットコインの開発者や普及に尽力した人などに対しても、「ビットコインを金のような代替資産に変えるという素晴らしい仕事を行った」と賛辞を送っています。

一方で、ハッキングや政府が利用自体を禁止にする可能性があることなどは、無視できないリスク要因だと指摘。特に、成功すればするほど、政府に潰されるリスクが高くなる可能性があるとしています。

また、ダリオ氏はビットコインについて、「極めて未知の未来に対する長期的なオプション」であり、約80%の損失を出す可能性があるともしており、必ずしも手放しで推奨しているわけではないことは留意したいところです。

www.linkedin.com

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。