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米著名投資家アイカーン氏、仮想通貨市場への大型投資の可能性に言及|米ブラックロックCEO、「仮想通貨は長期資産となる可能性を秘めている」

本日2021年5月28日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は4,100,000円前後(時価総額:約78.20兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ビットコインは概ね37,000ドル~40,000ドルの狭い値幅で方向感に欠ける動きが続いています。

本日の記事では、米著名投資家アイカーン氏が仮想通貨市場に10億ドル以上を投じる可能性に言及した話題や、米資産運用会社ブラックロックのCEOが年次株主総会で語った仮想通貨への見解を取り上げたいと思います。

 

【1】米著名投資家アイカーン氏、仮想通貨市場への大型投資の可能性に言及

米著名投資家カール・アイカーン氏はこのほど、米大手経済メディアであるブルームバーグとのインタビューの中で、仮想通貨市場に10億ドル(約1,100億円)以上を投じる可能性があることを明らかにしました。

アイカーン氏は、持株会社アイカーン・エンタープライズの創業者であり、企業に株主還元や経営改革を迫る「モノ言う株主(アクティビスト)」の代表的な人物として認知されています。

同氏は2018年時点では、仮想通貨について「馬鹿げている。おそらく私は年を取り過ぎているのかもしれないが、そのようなものに触るつもりはない」と話すなど、否定的な見解を示していました。

今回のインタビューでアイカーン氏は、「現時点では仮想通貨を購入していないが、ビットコインやイーサリアムだけでなく、仮想通貨全体について研究を進めている」ことを明かしています。

また、投資するならどの位の規模になるかとの質問に対しては、正確な数字を言うつもりはないとしながらも、「10億ドル(約1,100億円)、15億ドル(約1,600億円)という規模になるだろう」と回答しています。

ただし、「仮想通貨ビジネス全体を見ており、どのように関与するか検討している」とも述べているため、仮想通貨自体に投資するのではなく、関連企業への投資を選択する可能性もありそうです。

この他、アイカーン氏は大規模な金融緩和がもたらす過剰流動性によって、株式が「法外な価格」で取引されていることが、仮想通貨のような代替通貨への需要に繋がっていると指摘。

そのうえで、価値の保存手段として機能しない仮想通貨は淘汰に進むと見ており、「現在発行されている仮想通貨のほとんどは存続しないだろうが、いくつかの仮想通貨は今後も生き残る可能性があると私たちは考えている」との見解を示しています。

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一方で、同じくアクティビストファンドとして知られる、米投資会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントのビル・アックマンCEOは、仮想通貨には投資しない意向を明らかにしています。

同氏は、仮想通貨に投資しない理由について、純粋な投機的資産であり、「あなたが買った仮想通貨を、他の誰かが購入できるということ以外の価値はない」と説明しています。

ただし、「仮想通貨が新たなビジネスチャンスを生んでいることは興味深い」と指摘。投資は行っていないものの、ブロックチェーン技術を活用したP2Pの分散型ワイヤレスネットワークを構築するプロジェクト「Helium(ヘリウム)」など、一部のブロックチェーンプロジェクトに関する情報のキャッチアップは行っているとしています。

www.theblockcrypto.com

【2】米ブラックロックCEO、「仮想通貨は長期資産となる可能性を秘めている」

米大手資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOは26日、年次株主総会の場で、仮想通貨が循環的な利益をもたらす資産クラスであるかどうかを判断するべく調査していると語りました。

フィンク氏は、株主からの「ブラックロックはビットコインに投資しないのか」との質問に対し、「今まで仮想通貨の進化を監視してきた。我々はその進化が何を意味するのか、インフラや規制の状況を調査している」と回答。

現時点では仮想通貨が「単なる投機的な取引ツール」であるかどうかを判断するのは時期尚早だとしたものの、ブラックロックがボラティリティやスプレッドから利益を稼ぐブローカーディーラーではなく長期投資家であると強調したうえで、「金と同様の資産クラスとして、長期的な投資資産として役割を果たす可能性がある」との見解を示しています。

なお、ブラックロックは今年4月に運用するファンドを通じてビットコイン先物に投資を行ったことがすでに明らかとなっています。

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また、今月13日にはブラックロックのリック・リーダー最高投資責任者(CIO)も、ビットコインの長期的なポテンシャルを評価するコメントを発しています。

同氏は、現在のビットコインについて、マイニングが抱える環境問題やボラティリティの高さ、規制状況、法定通貨への影響などが足かせとなり、「成熟した資産クラス」にはなり切れていないと指摘。

ただし、こうした課題は時間の経過とともに克服されると見ており、「耐久性のある資産として、今後何年にも渡って投資対象の一部となり続けるだろう」との見通しを示しています。

 本日、こちらからは以上です。

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。