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カナダ中銀、国内のBTC保有状況調査の結果を発表|ウォーラーFRB理事、CBDCは世界経済における米国の役割に影響を与えない

本日2022年10月19日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は2,800,000円前後(時価総額:約55.21兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて40,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間19日午前4時半過ぎにかけて19,100ドル付近へと軟調に推移しました。

本日の記事では、カナダ中銀が発表したビットコインの保有状況に関するアンケート調査の結果や、FRBのウォーラー理事が、CBDCは世界経済における米国の役割に影響を与えないとの見方を示したことに関する話題を取り上げたいと思います。

 

【1】カナダ中銀、国内のBTC保有状況調査の結果を発表

カナダの中央銀行にあたるカナダ銀行(BOC)は12日、2021年にビットコイン(BTC)の所有率が国内で急増していたとの調査結果を発表しました。

調査は2016年から2021年にかけて、毎年2,000人程度を対象とし、オンラインによるアンケート形式で実施されました。

レポートによると、ビットコイン所有率が急増した一番の原因として、COVID-19のパンデミックの影響による貯蓄の増加が、投資家のビットコイン市場への参入に貢献した可能性が高いと説明しています。
この背景として、カナダの調整済み世帯貯蓄率が、2015年から2019年にかけて27%増加したことも挙げています。
これにより、2020年~2021年に家計の富が急増。個人投資家の資金が投資信託や不動産、外国証券とともに、仮想通貨業界のプロモーションやアクセスの改善により仮想通貨への投資も膨らんだと見られます。

レポートによると、カナダのビットコイン所有者の半数以上がCOVID-19の流行期となる2020年~2021年に初めてビットコインに投資していたことも明らかとなっています。
同国でのビットコインの認知度は、ここ数年間、約90%と安定しており、さらにビットコインを所有するカナダ人の割合は2018年~2020年の約5%に対して、2021年には13%へと増加しています。

また、ビットコイン所有者の最も多い所得層は約7万加ドル(約750万円)以上となり、この層のビットコイン保有率は2020年の5%から2022年には17%へと増加していることも明らかとなりました。
なお、最近の参入者と長期保有者は共に半数以上がビットコインを投資目的として保有しているとの結果も発表しています。

coinpost.jp

【2】ウォーラーFRB理事、CBDCは世界経済における米国の役割に影響を与えない

米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォーラー理事は14日、ハーバード大学で行われたシンポジウムで講演し、米国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に対する影響に言及し、CBDCが米ドルの役割を高めることはないとの見解を示しました。

ウォーラー理事は、ハーバード・ナショナル・セキュリティ・ジャーナル主催のシンポジウム「デジタル通貨と国家安全保障のトレードオフ」に出席。CBDCが米ドルの国際的な役割とどう関係しているかについて講演し、FRBがデジタル通貨を創設する切実な必要性について非常に懐疑的との自身の見方を示しました。

同氏は、世界における米ドルの役割について、経済、CBDC、国家安全保障が密接に関連する分野と述べた上で、CBDCの創設を支持する人々が主張している米ドルの長期的な地位の確保にとって重要との意見を否定しました。
これについて同氏は、世界における米ドルの優位性は、米国と米ドルが経済や基軸通貨としての役割を担い、諸外国に利益をもたらしていることにあり、技術的な要因によるものではないため、米国のCBDCの導入如何による優位性への影響はないと説明しています。

また、米国内でのCBDCの影響について、「米国の資本市場の流動性や深さを劇的に変化させるとは思えない。また、米国経済の開放性に影響を与えたり、米国の制度に対する信頼を再構築したり、法の支配に対する米国のコミットメントを深化させたりすることもない」とコメントし、米ドルの国際的な役割への影響を限定的と述べました。
さらに、米国のCBDCをグローバルに利用可能とすることで、マネーロンダリングや国際金融安定性への懸念など、多くの問題を提起する結果となる点について懸念を示しています。
ウォーラー理事は講演の最後に、CBDCは世界経済や金融システムにおける米国の役割に影響を与えないとの結論と共に、CBDCのリスクと便益に関する継続的な議論や、CBDC擁護者と懐疑者双方による今後の対話の必要性について言及しました。

jp.cointelegraph.com

本日、こちらからは以上です。

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