本日2022年10月31日（月）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は3,000,000円前後（時価総額：約58.26兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べて30,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間31日午前11時過ぎにかけて20,400ドル付近へと反落しています。
本日の記事では、コインテレグラフが発表した仮想通貨業界へのVC投資額の減少に関するレポートの話題や、仮想通貨投資商品の1日の平均取引高が過去最低レベルへ減少していることに関する話題を取り上げたいと思います。
【１】仮想通貨業界へのVC投資額が大幅減少＝コインテレグラフ・レポート
仮想通貨ニュースメディア「コインテレグラフ」は、独自のレポートで第3四半期のベンチャーキャピタル（VC）による仮想通貨分野への投資額が66％減少したと発表しました。
同社のリサーチ部門のレポートによると、第2四半期におけるVCの投資額は146億ドル（約2兆1,600億円）だったものの、第3四半期には49.8億ドル（約7,370億円）へと大幅に減少。個別の投資案件でも前四半期の621件から338件へと45.6％の減少を記録しています。
ただ、第3四半期の月別投資額によると、7月は19.8億ドル（約2,930億円）、8月は13.6億ドル（約2,012億円）へと減少したものの、9月には16.4億ドル（約2,427億円）へと20.6％上昇しており、市場の底打ちの可能性も考えられるとコメントしています。
さらにレポートでは、第3四半期における投資分野として、ゲームやメタバースに代表されるWeb3分野への投資比率が44.4％を占めており、続いてインフラ分野へ20.1％、DeFi（分散型金融）分野へ14.2％との傾向を挙げています。
また、主要な投資として、シリコンバレーに拠点を置く世界的VCの「Sequoia Capital（セコイア）」が90億ドル（約1兆3,320億円）、中国のVC大手「Qiming Venture Partners（啓明創投）」が25億ドル（約3,700億円）をいずれも中国市場への投資を実施。さらにシンガポールに拠点を置くVC「Insignia Venture Partners」は5.16億ドル（約763億円）を東南アジアのテクノロジー企業へ投資した例を紹介し、VCによる第3四半期のアジア市場への進出が目立つ点や、異なる企業で複数の動きがあることに着目し、「ポジティブなシグナルが点滅し始めた」と評価しています。
【２】仮想通貨投資商品、1日の平均取引高が過去最低レベルへ
仮想通貨データ調査会社「CryptoCompare」は27日、今月の仮想通貨投資商品における一日の平均総取引高が過去最低を記録したとのレポートを発表しました。
同社のレポートによると、機関投資家向け仮想通貨商品の1日の平均取引高は34.1％減少し、10月は6,130万ドルとなり2021年11月以来減少傾向が続いています。
さらに、レポートでカバーしているほとんどの商品は、-24.3％から-77.5％の範囲で1日の平均取引高が大幅な減少を記録しているとも記載しています。日次取引高の減少は、最近の市場の混乱に起因するものばかりではなく、この10月は1日の平均出来高が2020年9月以来となる1億ドルを下回る状態となっています。
その一方で、デジタル資産投資商品全体の運用資産額は、9月に比べ1.76％増加し、229億ドル（約3兆3,800億円）を記録していることから、仮想通貨市場に対する楽観的な見方があることも紹介しています。
仮想通貨市場低迷の影響として、仮想通貨取引所「コインチェック」を傘下に持つマネックスグループは28日、2022年7月～9月期のクリプトアセット事業の営業収益が前年同期比76.9％の大幅減少を記録したと発表。決算資料によると、2022年4月～9月の累計営業収益は47億2,400万円となり、前年同期の204億3,400万円からの大幅な減少となったようです。同社ではこの原因として、「仮想通貨市場及び仮想通貨資産価格低迷による取引金額減少に伴うトレーディング収益の大幅減少」を挙げています。
本日、こちらからは以上です。
