本日2023年7月12日（水）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は4,200,000円前後（時価総額：約82.90兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べて10,000円高い水準です。
ビットコインは、日本時間12日午前1時頃にかけて30,800ドル付近へと上昇しました。現時点では30,500ドル付近に落ち着いています。
本日の記事では、仮想通貨市場で3週連続となる資金流入を記録したとのコインシェアーズのレポートに関する話題や、来年末までにBTC価格が12万ドルに達するとのスタンダード・チャータード銀行の見通しに関する話題を取り上げたいと思います。
【１】仮想通貨市場、3週連続の資金流入超過＝コインシェアーズ週次レポート
英仮想通貨運用会社「Coin Shares（コインシェアーズ）」は10日、仮想通貨市場は、過去3週間連続で資金流入超過を記録し、それ以前の9週間連続となった資金流出分を取り戻したとする週次レポートを発表しました。
コインシェアーズの週次レポートによると、今月7日までの1週間の仮想通貨市場へ資金流入額は1億3,600万ドル（約190.4億円）を記録。流入の98％がビットコイン（BTC）に集中しており、残りの2％は主にイーサリアム（ETH）、マルチアセット及び一部のアルトコインに分散しています。
デジタル資産の直近3週間における資金流入の累計額は4億7,000万ドル（約658億円）となり、それ以前に流出超過が9週間連続で続いた際の流出額の累計4億2,300万ドル（約592.2億円）を打ち消し、年初来の資金流入は2億3,100万ドルの純増となりました。
その一方で、週間取引高は50%以下に減速。投資商品の総取引高は、前2週間の取引高が平均25億ドルであることに対して、今週は10億ドルに留まりました。
コインシェアーズは取引高の減少について、全体的な流動性が低下する兆候があり、均衡する可能性にも言及しています。また、レポートによると、取引量は「季節的な低水準」に達したことから、過去数年で見られた7月及び8月に流動性が低下するという傾向を反映しているとの見方を示しています。
さらに、資金流入に関して良好なニュースが報じられる中、明確なトレンドが見えないことから、一部の投資家は緊張している様子で、現物型ビットコインETFが承認されるとの期待によって醸成された積極的なセンチメントは弱まっている可能性があるとも分析しています。
【２】スタンダードチャータード銀、24年末までにBTC12万ドルの可能性
英金融大手「スタンダード・チャータード銀行」は10日、ビットコイン（BTC）価格が2023年末までに5万ドル（約700万円）、2024年末までに12万ドル（約1,680万円）まで上昇する可能性があるとの見通しを発表しました。
同行は価格上昇の主な要因として、ビットコイン・マイナーの利益の増加に伴う供給量の減少を挙げています。
同行のトップアナリストの一人ジェフ・ケンドリック氏は、「マイナーのビットコイン単位あたりの利益が増えることで、収入を維持しながら販売を減らすことができ、ネットのビットコイン供給が減少し、ビットコインの価格を押し上げる」とレポートで指摘しています。
スタンダード・チャータードによるマイナーへの現金の確保手段に関する聞き取り調査によると、マイナーは株価が低く、金利は高いと見ていると指摘。この点から、現状ではビットコインを売却することが現金確保の最も最適な手段とみています。しかし、ビットコインの価格が上昇することでこの状況は変化すると予想しています。
世界中で毎日900枚生産される新しいビットコインを採掘するマイナーたちが、コストを賄うために、現状では採掘量の100％を売却しています。しかし、ビットコイン価格が5万ドルへと上昇すれば、おそらく20～30％しか売却できなくなり、これは「マイナーが1日に販売するビットコインの量を、現在の900枚からわずか180～270枚に減らすことと同じこと」と見ており、資金流入が維持され、供給量が減少することで、価格上昇につながると分析しています。
本日、こちらからは以上です。
